H18年度 測量士補試験 No5 写真測量
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<H18-5-A:問題>

 

両面距離15cm、画面の大きさ23cm×23cmの航空カメラを用いて、オーバーラップ60%で平たんな土地の鉛直空中写真の撮影を行いたい。安全かつ安定して飛行できる最遅の対地速度が時速207kmの飛行機で撮影することとし、シャッター間隔が最小で4秒とすると、撮影可能な最大の縮尺に最も近いものはどれか。次の中から選べ。

 

 

1.1/2,500

2.1/3,000

3.1/3,500

4.1/4,000

5.1/4,500



<H18-5-A:解答>

 

撮影基線長から写真縮尺を求める問題である。

 

1.飛行速度とシャッター間隔から、撮影基線長を求める。



問題文より、飛行機の速度が207 km/h、シャッター間隔が4秒とすると、その間に飛行機が進む距離(撮影基線長:B)は、次のように求められる。
207 km/h
207000m ÷ 3600s = 57.5 m/s より、
57.5 m/s
× 4s 230m(B:撮影基線長)



2.撮影基線長から写真縮尺を求める。
B = (1-p)・d・m
(B:撮影基線長 p:重複度、d:写真画面の大きさ、m:写真縮尺分母)
より、
230m
= (1-0.6)× 23cm × m 
m = 230m 0.092 2,500
よって、撮影可能な最大の縮尺は、1/2,500 となる。

 

解答 1



<H18-5-B:問題>

 

画面距離15cm、画面の大きさ23cm×23cmの航空カメラを用いて、海面からの高度1,600mから標高100mの平たんな土地を撮影した鉛直空中写真に、同じ高さの2つの高塔A、Bが写っている。縮尺1/25,000地形図上で高塔A、B間の距離が29mm、空中写真上で高塔A、Bの先端間の距離が75mmとすると、この高塔の高さはいくらか。最も近いものを次の中から選べ。

  

1.40 m

2.45 m

3.50 m

4.55 m

5.60 m



<H18-5-B:解答>

 

空中写真の撮影高度と縮尺の計算に関する問題である。

 

1.地図の間隔から、実際の高塔A・Bの間隔を求める。
29mm
× 25,000 725m

2.写真上の距離を利用して、高塔先端からの撮影高度を求める。
75mm
725m 15cm / 凾g
凾g = 1,450m

3.高塔の高さ(h)を求める。
問題文より、地表面の撮影高度が1,500mであるため、
h = 1,500m − 凾g = 50m

よって、高塔の高さは50mとなる。

 

 

解答 3



<H18-5-C:問題>

 

次の文は、通常の地形図作成のために使用される空中写真について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

 

 

1.空中写真の主点は、写真の四隅又は四辺の各中央の相対する指標を結んだ交点として求めることができる。

2.空中写真の鉛直点は、写真上の高層建物や高塔の像から求めることができる。

3.平たんな土地を撮影した写真が鉛直写真でない場合、主点、等角点、鉛直点の順番でその地点の像の縮尺が大きい。

4.空中写真に写っている計器から、カメラの傾きの方向と大きさの概略を知ることができる。

5.起伏のある土地を撮影した空中写真を、正射変換すると、縮尺は写真全体で一定になる。

 



<H18-5-C:解答>

 

空中写真の特性に関する問題である。問題各文について考えると、次のようになる。

 

1.正しい。
写真主点は、問題文のようにして求める。

2.正しい。
鉛直点は、高層建物や高塔の傾きから求めることができる。

3.間違い。
鉛直写真(主点と鉛直点が一致)ではない場合、鉛直点 → 等角点 → 主点 の順に縮尺が大きくなる。

4.正しい。
写真の「縁」に写しこまれた計器から、カメラの傾きの方向と大きさの概略を知ることができる。

5.正しい。
ここで言う「正射変換」した写真とは、オルソフォトの事を言う。このため写真縮尺は、写真全体で一定となる。


※オルソフォトとは、画像のひずみを局部ごとに正射投影の位置に修正し、一定縮尺に変換したもの。

 

 

解答 3



<H18-5-D:問題>

 

次の文は、夏季に撮影した縮尺1/30,000のパンクロマティック空中写真の判読の結果について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

 

 

1.水田地帯に適度の間隔をおいて高塔が直線状に並んでいたので、送電線と判読した。

2.谷筋にあり、階調が暗く、樹冠と思われる部分がとがって見えたので、広葉樹と判読した。

3.耕地の中に規則正しく格子状の配列を示す樹冠らしきものがみられたので、果樹園と判読した。

4.道路と比べて階調が暗く、直線又はゆるいカーブを描いていたので、鉄道と判読した。

5.コの宇型の大きな建物と運動場やプールなどの施設が同じ敷地内にあることから、学校と判読した。



<H18-5-D:問題>

 

空中写真の判読に関する問題である。問題各文について考えると、次のようになる。

 

1.正しい。
高圧鉄塔や送電塔の判読着眼点は、「ほぼ等間隔に塔が設置されている。塔を結ぶように線が伸びている。」である。

2.間違い。
問題文のように、「階調が暗く、樹冠がとがっている」のは、針葉樹である。広葉樹は、「階調が明るく、樹冠が丸みをおびている。」のが特徴である。

3.正しい。
果樹園の判読着眼点は、「濃緑の大きな樹冠。規則正しく配列されている。」である。

4.正しい。
鉄道の判読着眼点は、「階調が暗く線状。交差点や急なカーブがない。」である。まれに、線上に電車(明るく細長い車両)が写っていることがある。

5.正しい。
学校の判読着眼点は、「グラウンド、プール、特異な建物配置、かまぼこ型の屋根。」である。

 

パンクロマティック写真とは肉眼と同程度の感度で撮影した白黒のことである。近年では、空中写真よりも衛星画像での使用頻度が多くなってきた。

 

 

解答 2


参考文献:公共測量作業規程・空中写真判読基準カード集

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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