＜No4：法規：解答＞
地球の形状と位置に関する問題である。問題各文について考えると次のようになる。
1. 正しい。地理学的経緯度は、地上の位置を緯度、経度で表したものである。我が国で採用している測地系は、日本測地系2011（JDG2011）であり、世界測地系であるITRFに基づいている。緯度経度は、ITRFによりGRS80楕円体面に表現している。
2. 正しい。測量法第11条（測量の基準）3-1の文章である。その他として、3-2その中心が地球の重心と一致するものであること。3-3その短軸が地球の自転軸といっちするものであること。とある。
3. 正しい。いわゆるジオイド面のことである。ジオイドは地球を水で覆ったと仮定したときの地球の形を表す言葉で、ジオイドからの高さ（東京湾平均海面に一致する面をジオイドとしている）からの高さが標高となる。
4. 間違い。ジオイド高に加えて標高が必要となる。（ジオイド高）＋（標高）＝（楕円体高）であり、地心直交座標で位置を表すには、経緯度と楕円体高が必要である。つまり、「緯度、経度及び標高から地心直交座標系の座標値を求めることができる。」ならば正しい。ジオイド高は国土地理院により提供されている（日本のジオイド2011）。
5. 正しい。測量法第11条（測量の基準）の文章である。
よって、明らかに間違っているものは4.となる。
|
| 解答： ４ |
|