<No9:基準点測量:解答>
セミ・ダイナミック補正に関する計算問題である。元基(げんき・がんき)と今期(こんき)の考えを考慮して、次のように計算すればよい。
セミ・ダイナミック補正は、公共測量では電子基準点のみを既知点として用いる測量に適用される。既存の測量成果と観測結果の間に生じる地殻変動のひずみの影響を補正することを目的としている。
「元基における新点CのY座標値」を求めるため、今期 → 元基の補正量を考えると、表9-3から次のようになる。
・電子基準点A=+0.030m
・新点C=-0.030m
つまり元基の観測結果に直すと、元基に比べて電子基準点AはY座標方向に+0.03m、新点Cは-0.030m移動していることになる。
図に表すと次のようになる。

よって、
AC間の元基におけるY座標方向の距離=15,000.040-0.030-0.030=14,999.980m となる。
問題文から、電子基準点AのY座標値は0.000mであるため、新点CのY座標値は、1.の14,999.980mとなる。
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解答: 1 |
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