第1問 <解答:3>
同一角を別な5人が測定したのであるから、真の値はすべての測定値の平均にもっとも近いはずである。そこで最確値を全ての平均74-25-27と仮定する。「精度の良い観測」とは平均値とのばらつきの少ないものをいうので、その差と二乗和をまとめると下表になる。
各者の測定回数と測定箇所が同じなので標準偏差を求めるまでもなく、標準偏差を求める一歩手前の段階=二乗の総和で足りる。表ではその二乗和を「[δδ]」で表す。
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仮定値
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5 |
[δδ]
|
順位
|
A
|
27″
|
+9
|
+2
|
+8
|
+10
|
+2
|
253
|
5
|
B
|
27″
|
-2
|
+4
|
+5
|
-2
|
-1
|
50
|
1
|
C
|
27″
|
-1
|
+5
|
-2
|
-5
|
0
|
55
|
2
|
D
|
27″
|
-1
|
-6
|
-5
|
0
|
-8
|
126
|
3
|
E
|
27″
|
-5
|
+1
|
-9
|
-2
|
-8
|
175
|
4
|
ここで[δδ]が大きくばらついているということは、全体の平均値(27″)を最確値とした仮定が間違っているということになる。
ここでは個々の技量が違いすぎて、個人誤差の影響が大きいと判断すべきであろう。
そこで、観測者ごとの平均値を基準として個々に算出して再計算すると下表である。すると二番目に精度の良い観測者はBになる。
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平均値
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
[δδ]
|
順位
|
A
|
33″
|
+3
|
-4
|
+2
|
+4
|
-4
|
61
|
4
|
B
|
28″
|
-3
|
+3
|
+4
|
-3
|
-2
|
47
|
2
|
C
|
26″
|
0
|
+6
|
-1
|
-4
|
+1
|
54
|
3
|
D
|
23″
|
+3
|
-2
|
-1
|
+4
|
-4
|
46
|
1
|
E
|
22″
|
0
|
+6
|
-4
|
+3
|
-3
|
70
|
5
|
一問目からこのような出題は誤差論の素養がない受験者にとって負担が大きいので捨て問とするか、あるいは時間が余ったときに回答することになるだろう。
調査士試験では割と前半に難題が出題されることが多い。測量士補相当というよりも測量士レベルの出題であると考える。
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