H18年度 測量士補試験 No7 応用測量
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<H18-7-A:問題>

 

図7−1のように、交角は90°、曲線半径は200mであるような、始点BCから終点ECまでの円曲線からなる道路を計画したところ、EC付近で遺跡が発見された。このため円曲線始点EC及び交点IPの位置は変更せずに、円曲線終点をEC2に変更したい。

変更計画道路の交角を60°とする場合、当初計画道路の中心点Oをどれだけ移動すれば変更計画道路の中心点O′となるか。最も近いものを次の中から選べ。なお、関数の数値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。

 

1.146 m

2.156 m

3.166 m

4.176 m

5.186 m



<H18-7-A:解答>

 

単曲線の諸要素に関する計算問題である。

 

1.計画された単曲線の諸要素を基に、T・L(BC〜IP)を計算する。



2.計画変更後の交角(I)が60°となった場合の曲線半径(R)を求める。


※T・Lは、計画変更後も同じである。

3.単曲線半径の移動量(O - O′)を求める。
346m − 200m = 146m

よって、一番近い選択肢、1.が正答となる。

 

(別解) 

  計画時のT・Lが200mであることを利用して考えると、次のようになる。

 単曲線の性質から、∠IP - O′- EC2 = 30°、∠IP - EC2 - O′= 90°であるから、三角比により次のような式が組み立てられる。

 

よって、単曲線の中心の移動量は、346m − 200m = 146m

  

解答 1



<H18-7-B:問題>

 

次の文は、公共測量における道路の縦断測量について述べたものである。  ア  〜  オ  に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。

 

縦断測量とは、道路の中心線を通る鉛直面の  ア  を作成する作業である。

 ア  の作成に当たり、役杭及び  イ  の標高と地盤高、中心線上の  ウ  の地盤高、中心線上の主要構造物の標高を測定する。

平地における縦断測量は、仮BMまたはこれと同等以上の水準点に基づき  エ  水準測量によって行う。また、  ウ  と主要構造物については、  オ  からの距離を測定して位置を決定する。

 

 

 

 

1.

縦断画図

引照点杭

地形変化点

3級

引照点

2.

横断面図

中心杭

地形変化点

3級

中心点

3.

縦断面図

中心杭

地形変化点

4級

中心点

4.

縦断面図

中心杭

交会点

4級

引照点

5.

横断面図

引照点杭

交会点

4級

引照点



<H18-7-B:解答 >

 

路線測量における、縦断測量の作業概要に関する問題である。公共測量作業規程によると、次のように考えられる。

 

縦断測量とは、中心杭等の標高を定め、縦断面図を作成する作業である。

またその方法は、中心杭高及び中心点並びに中心線上の地形変化点の地盤高及び中心線上の主要な構造物の標高を仮BM又はこれと同等以上の水準点に基づき、平地においては4級水準測量、山地においては、簡易水準測量により測定して行うものである。なお、主要構造物及び縦断変化点の位置は、中心点等からの距離を測定して定めるものである。

(公共測量作業規程:396-397条 抜粋)

 

上記の事柄から、記号各部分には、次のような言葉が入る。

ア:縦断面図 イ:中心杭 ウ:地形変化点 エ:4級 オ:中心点

よって、3.の選択肢が正しい。

 

解答 3



<H18-7-C:問題>

 

境界杭A,B,C,Dを結ぶ直線で囲まれた四角形の土地の測量を行い、表7−1に示す平面直角座標系の座標値を得た。この土地の面積はいくらか。次の中から選べ。

 

境界杭

X座標(m)

Y座標(m)

1100.000

1600.000

1112.000

1598.000

1109.000

1615.000

1097.000

1612.000

 

 

1.155.0 u

2.175.5 u

3.182.5 u

4.310.0 u

5.351.0 u



<H18-7-C:解答>

座標法による面積計算に関する問題である。

座標法による面積計算は、次のように表形式にして行うと計算しやすい。また、各座標値は、次のように簡単にしておくと、手計算が楽である。

境界杭

X座標(m)

Y座標(m)

1100.000−1100.000= 0.000

1600.000-1600.000= 0.000

1112.000−1100.000=+12.000

1598.000−1600.000=−2.000

1109.000−1100.000=+9.000

1615.000−1600.000=+15.000

1097.000−1100.000=−3.000

1612.000−1600.000=+12.000


 

X(Yn+1 − Yn−1

0.000

0.000

0.000

12.000

2.000

180.000

9.000

15.000

126.000

3.000

12.000

45.000

倍面積

351.000

面積

175.500

よって、境界杭 A,B,C,D で囲まれた土地の面積は、175.5u となる。

解答 2



<H18-7-D:問題>

 

次の文は、公共測量における河川測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

  

1.河川における水準基標測量では、一部の水系を除いて、東京湾平均海面を基準面と定め、水準基標の高さを決定する。

2.定期縦断測量では、水準基標を基にして、左右両岸の距離標などの標高を測定する。

3.定期横断測量では、陸部においては横断測量を行うが、水部については深浅測量により行う。

4.深浅測量における測深位置の測定のためにワイヤーロープを用いる場合は、河川の左右岸の水際杭の間において、ワイヤーロープの沈みをおさえるように配慮して張る。

5.流量の観測は、流れの中心や河床の変化が大きい河川の湾曲部において行う。



<H18-7-D:問題>

 

河川測量における一般事項に関する問題である。問題各文について考えると次のようになる。

 

1.正しい。
水準基標測量では、その標高については東京湾平均海面を標準とするが、一部の水系において固有の基準面がある場合、それを基準とすることがある。

2.正しい。
定期縦断測量の要旨である。問題文の通り。

3.正しい。
定期横断測量は、水際杭を境にして、陸部と水部に分けて、問題文のような観測を行う。特に水部では人が渡れる事が少ないため、別途深浅測量を行うことになっている。

4.正しい。
測深位置(船の位置)は、ワイヤーロープ、TS、GPSのいずれかを用いることになっているが、ワイヤーロープを用いる場合、ウインチ等で緊張し、長くなる場合は途中にフロートを付けるなど、ワイヤーロープの沈みを押さえる必要がある。

5.間違い。
流量の測定は、なるべく直線状の部分で、背圧(はいあつ)の少ない流れの一様な所で行うものである。
※背圧:流速計が下流側から受ける圧力(水圧)

 

 

解答 5


参考文献:公共測量作業規程

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

c Matsubara.P.O c Sey Qxara