H18年度 測量士補試験 No6 地図編集
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<H18-6-A:問題>

 

次の a 〜 c は、平面直角座標系(平成14年1月10日 国土交通省告示第九号)について述べたものである。正しいものの組合せはどれか。次の中から選べ。

 

a.中央経線からそれと直交する方向に約180km離れた点の縮尺係数は1.0000である。

b.各座標系における原点の座標値は、X= 0.000m、Y= 0.000mである。

c.座標系のX軸上における縮尺係数は0.9999である。

d.地球全体を6度幅ごとの経度帯に区分している。

e.投影法は、ガウス・クリューゲル図法である。 

 

1.a,b,d

2.a,b,e

3.d,c,d

4.b,c,e

5.c,d,e



<H18-6-A:解答>

 

平面直角座標系の特徴について述べている問題である。問題各文について考えると次のようになる。

 

a.間違い。
平面直角座標系では、座標原点から90km離れた地点での縮尺係数が1.0000、130km離れた地点では縮尺係数が最大になる。問題文にある、180km離れた地点で縮尺係数が1.0000となるのは、UTM座標系である。

b.正しい。
座標原点の座標値は
X= 0.000m、Y= 0.000mである。UTM座標系では、N=0.000m、E=500kmである。

c.正しい。
座標原点の縮尺係数は、0.9999となる。UTM座標系では、0.9996である。

d.間違い。
平面直角座標系は、全国を行政区域に1〜19の座標系に分類している。問題文は、UTM座標系の原点の経度間隔である。(日本は、51帯:東経123°〜 55帯:東経147°)

e.正しい。
平面直角座標系もUTM座標系も、その投影法はガウス・クリューゲル図法である。

 

 よって、正しいものの組合せは、b,c,eとなる。

 

 

解答 4



<H18-6-B:問題>

 

次の文は、国土地理院発行の1/25,000地形図を基図として、縮尺1/50,000の管内図を編集するときの地図記号の取捨選択・総描・転位について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

 

 

1.畑の中に小規模な果樹園が散在し、個々の果樹園はすべて取捨選択の基準以下であったが、一部の果樹園を表示することによって地域の特徴を表すようにした。

2.建物がほぼ一定間隔に分布している住宅団地で、建物のすべてを表示することが困難なため、向きと並びを考慮し、建物を間引いて表現するようにした。

3.山地部の細かい屈曲のある等高線は、地形の特徴を考慮して総描するようにした。

4.記念碑と電子基準点が近接しているところでは、電子基準点を真位置に表示し、相対的位置関係を乱さないよう記念碑を転位した。

5.河川と鉄道が近接して並行しているところでは、鉄道を真位置に表示し、河川を転位した。



<H18-6-B:解答>

 

地図編集作業の原則について述べている問題である。問題各文について考えると次のようになる。

 

1.正しい。
取捨選択の基準以下ではあるが、問題文のようにその周辺に果樹園が散在しており、果樹園を示すことによって、地域の特徴が表現できるのであれば望ましい方法である。

2.正しい。
建物全てを表示することにより、混雑して判読しにくくなるような場合は、問題文のように、間引いたりまとめて表示するのが一般的である。

3.正しい。
等高線の細かい屈曲を表現するよりも、地域の特徴を総描(総合描示)することが大切。

4.正しい。
基準点を転位してはならない。

5.間違い。
自然地物(河川)と人工地物(道路)では、自然地物を真位置に表示し、人工地物を転位させる。

 

 

解答 5



<H18-6-C:問題>

 

図6一1は、国土地理院発行の1/25,000地形図(原寸大、一部を改変)の一部である。地形図に表示された病院、警察署の各建物の中心と、駅の中心を結んだ三角形の面積はいくらか。最も近いものを次の中から選べ。


※ 縮尺が正しく表示されない場合があります。

1.0.36 Km

2.0.72 Km

3.1.13 Km

4.1.44 Km

5.2.26 Km



<H18-6-C:解答>

 

地形図の読図に関する問題である。

 

1.問題文にある建物を線で結ぶ。(地図記号ではなく、建物であることに注意)



2.その三辺を定規で測る。
病院 → 警察署:約71mm(1.775km)、病院 → 駅:約66mm(1.650km)、駅 → 警察署:約35mm(0.875km)
※警察署(○の中に×)と、交番(×)に注意する。

3.最大辺長における垂線を測り、計算する。
最大辺長(病院→警察署)に対する垂線は、約33mm(0.825km)であるから、三斜法により、
(1.775km×0.825km)/2 ≒ 0.732 ku

よって、最も近い値は、2の0.72 ku となる。

 

 

解答 2



<H18-6-D:問題>

 

次の文は、地理情報を扱う際のベクタデータとラスタデータの特徴について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

 

1.ラスタデータからベクタデータヘ変換する場合、元のラスタデータ以上の位置精度は得られない。

2.衛星画像データやスキャナを用いて取得したデータは、一般にラスタデータである。

3.ネットワーク解析による最短経路検索には、一般にベクタデータよりラスタデータの方が適している。

4.ベクタデータには、属性を持たせることができる。

5.ラスタデータは、背景画像として用いられることが多い。



<H18-6-D:問題>

 

ラスタデータとベクタデータの特徴に関する問題である。問題各文について考えると以下のようになる。

 

1.正しい。
ラスタデータはドット(画素)の集合体であるため、これをベクタデータに変換しても、それ以上の精度は得られない。ドットを細かくする(解像度を上げる)と、ある一定までの精度を得ることができるが、データ量が増加する。

2.正しい。
ラスタデータは、
スキャナ等を使用して直接得られるデータである。ベクタデータは、ディジタイザやCADなどを使用して直接得られるデータである。

3.間違い。
ドット個々に座標値を持ち、その集合体で表現するラスタデータより、端点に座標値を持ち、端点から端点への方向と量を持つベクトルデータで構成されるベクタデータの方が、ネットワーク解析に適している。
※ネットワーク解析:画面において、線状情報を得ること。

4.正しい。
そのデータ形式の特徴から、ベクタデータには、属性データ(建物の階数や標高点の値など、図形に付属する属性を表すデータ)を持たせることができる。

5.正しい。
ラスタデータはパソコン画面の壁紙のように背景画像として用いることができる。実務でもラスベク変換した画像に元のラスタを背景として使いながら編集することもある。

 

解答 3


参考文献:公共測量作業規程

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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