<H20-2-C:解答>
No2(多角測量):H10-A・H12-A・H13-A・H14-A・H17-A・ H18-B・H19-C・H20-C
(出題回数 8/15)
※ 尚、選択肢 1. 2. に関しては、H1年の士で出題された事がある。
● 解 答
光波測距儀の誤差に関する問題である。
光波測距儀による距離測定の誤差は、次表のように測定距離に比例するものと、しないものに大別される。問題文中のa〜eの各誤差について考えると次のようになる。
測定距離に比例しない
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測定距離に比例する
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器械定数の誤差
反射鏡定数の誤差
位相差測定の誤差
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気象要素の測定誤差
変調周波数の誤差
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以下に、問題各文について見ると次のようになる。
1. 正しい。
2. 間違い。
< 解 説 >
光波測距儀の気象補正は、次式により表す事ができる。 ・・・@
ここで、D:気象補正を行った距離 DS:気象補正をしていない距離(観測距離)
nS:光波測距儀の採用している標準屈折率(1+凾r)
n :気象観測から得られた屈折率(1+凾氏j
次に、凾獅ヘ近似的に次の式により与えられる。 ・・・A
ここで、A・α:定数 t:気温 P:気圧
問題文は、「測定距離」がどうなるのかを聞いているため、@式を変形して、 ・・・B
B式より、n(凾氏jの値が、小さくなれば観測距離(DS)は短くなり、逆に、大きくなれば観測距離が長くなる事が解る。
次に問題文にあるように、気温と気圧について考える。
・気圧が高くなった場合:気圧(P)が高くなると、A式より、凾獅フ値は大きくなる。このため、観測距離(DS)はより長く観測される事になる。
・気温が高くなった場合:気温(t)が高くなると、A式より、凾獅フ値は小さくなる。このため、観測距離(DS)は、より短く観測される事になる。
3. 正しい。器械定数の誤差 (測定距離に比例しない)
光波測距儀に限らず器械はその製造過程から、必ず独自の誤差を持っている。このような器械独自の誤差を器械定数誤差と言い、その大きさを、「器械定数」として表している。器械定数は器械独自の一定の誤差である。
4. 正しい。変調周波数の誤差(測定距離に比例する)
光波測距儀により放たれる光は、実際はその発光時に一定の周波数で強弱を与えた(振幅変調)「波」として用いられている。光に強弱(振幅変調)を与える周波数は「変調周波数」と呼ばれ、光波測距儀内部にある基準発振器から発射されている。
変調周波数の誤差とは、この基準発振器による基準周波数の誤差であり、これにより光の波長が変化するため、観測誤差が生じる。この誤差は、測定距離が長くなれば大きくなる。
5. 正しい。位相差測定の誤差(測定距離に比例しない)
光波測距儀は、まず光を波に変えその波の長さ(波長)と、プリズムにより反射され光波測距儀に戻ったときに生じる、「波のズレの量」(位相差)を測定し計算により距離を測定する仕組みである。「位相差測定誤差」とは、この位相差を光波測距儀が測定するときに生じる誤差であり、その大きさは観測距離に関係なく器械によって異なる。
よって、選択肢「2」が正しい。
解答:2
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