<H18-2-D:解答>
GPS測量における、誤差の軽減法について述べたものである。問題各文について考えると次のようになる。
1.正しい。
GPSアンテナの向きを、同一セッションごとに特定方向(一般には北方向)にそろえて観測することにより、指向性による定誤差を軽減することができる。
2.間違い。
2周波(L1とL2帯)を同時に受信するGPS受信機は、搬送波位相データの組合せにより、電離層遅延の補正を行っている。
※ 対流圏とは、地表からおおよそ10km程度の大気層の事を指す。また、電離層(電離圏)とは、地表からおおよそ60km~1000kmくらいまでの、希薄な大気層を指す。対流圏では、電波の周波数にほとんどと言ってよいほど影響を与えず、電離層では、周波数の二乗に逆比例した値だけ、周波数速度が変化する。
3.正しい。
GPS測量を実施する前には、飛来情報を確認し観測時間帯を決定する必要がある。精度の良い観測を行うためには、衛星が天空いっぱいに均等に配置されている事が重要であり、片寄った配置での観測は避ける必要がある。
4.正しい。
GPS観測中は、アンテナの近くに自動車や無線機、携帯電話などの機器を近づけると、電波障害を引起す恐れがある。これらの使用を控えるか、十分に離して使用する必要がある。
5.正しい。
GPS衛星の受信高度角は、小さく(低高度)なればなるほど、数多くの衛星からの電波をキャッチすることができる。しかし、低高度になるほど大気の揺らぎやマルチパスなどの影響を受けやすくなるため、公共測量作業規程では最低高度角を15度とすることを標準としている。
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