平成17年度 測量士補試験 No2 多角測量 |
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<H17-2-A:問題>
次の文は、光波測距儀による距離測定の誤差について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
1.光波測距儀の致心誤差に起因する距離測定の誤差は、計算により消去できない。 2.変調周波数の変化に起因する距離測定の誤差は、測定距離に比例する。 3.器械定数の変化に起因する距離測定の誤差は、測定距離の長短にかかわらず一定である。 4.気圧測定における1hPaの誤差は、気温測定における1℃の誤差に比べると、より大きな距離測定の誤差を生じさせる。 5.気象要素の測定誤差に起因する距離測定の誤差は、測定距離に比例する。 |
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<H17-2-A:解答>
問題各文について見ると、次のようになる。
1.正しい。致心誤差による距離測定の誤差は、観測距離に比例しない。また、計算により消去できない。 2.正しい。変調周波数による観測距離の誤差は、観測距離に比例する。 3.正しい。器械定数による誤差は、観測距離に比例しない。 4.間違い。光波測距儀の気象誤差(距離測定誤差)は、次式で表される。 ここで、tは気温(℃)、Pは気圧(hPa)であるため、気温の測定誤差による影響が、最も大きいことがわかる。ちなみに、気温1℃の誤差に相当する気圧は、3.33 hPaとなる。 5.正しい。4.の式で明らかなように、観測距離に比例する。 |
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<H17-2-B:問題>
図2-1に示す比較基線場において、Aに光波測距儀、B及びCに反射鏡を設置して、A、B間及びA、C間の距離を測定した。次に、Cに光波測距儀を設置して、C、B間の距離を測定した。この結果を表2-1に示す。この光波測距儀の器械定数はいくらか。次の中から選べ。 ただし、各点における器械高及び反射鏡高は、同一かつ一直線上にあり、Cに設置した反射鏡定数は-0.030m、Bに設置した反射鏡定数は-0.035mである。また、測定距離は気象補正済みである。 なお、測定誤差はないものとする。 ![]()
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<H17-2-B:解答>
問題文より、測定距離は気象補正済みで、反射鏡定数が指定されている。このため、区間測定距離に反射鏡定数を加え補正し、その後器械定数を計算すればよい。
① 反射鏡定数の補正 ② 器械定数の計算 550.591m -(350.041m +200.521m)= 0.029m
よって、光波測距儀の器械定数は、0.029m となる。
解答:4 |
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<H17-2-C:問題>
次の文は、平面直角座標系(平成14年1月10日 国土交通省告示第9号)による三角点成果について述べたものである。正しいものはどれか直次の中から選べ。
1.方向角は、三角点を通る子午線の北から右回りに観測した角である。 2.座標原点から北東に位置する三角点成果のX、Yの符号は、正である。 3.真北方向角、方位角、方向角の間には、「 真北方向角 = 方位角 - 方向角 」の関係がある。 4.二つの三角点間の平面距離は、球面距離よりも常に短い。 5.座標原点を通る子午線の東側にある三角点の真北方向角の符号は、正である。 |
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<H17-2-C:解答>
問題各文について見ると、次のようになる。
1.間違い。方向角とは、その点を通る「X軸の北方から」右回りに観測した角度である。 2.正しい。問題文の通り。 3.間違い。(真北方向角)=(方向角)-(方位角)である。 4.間違い。(平面距離)=(球面距離)×(縮尺係数)である。縮尺係数は、原点で0.9999、原点から130kmはなれた地点で、1.0001となる。このため、座標原点から離れると、平面距離のほうが長くなる。 5.間違い。問題文のように、東側にあると真北方向角は、-となる。
解答:2 |
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<H17-2-D:問題>
次の文は、GPS測量機を用いた測量を行う際の留意点について述べたものである。 ア ~ ウ に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
GPS測量機を用いた測量では、GPS衛星からの電波を利用するので、高い建物が多い都市部や森林などにおける障害物による短時間の受信データの中断(サイクルスリップ)や、看板やトタン屋根などの建物で発生する ア などの電波受信障害により、観測の信頼性が低下することがある。このため測量時に イ の確保が必要となる。また、天頂付近のGPS衛星に比べ、地表付近のGPS衛星から受信される電波は、大気による遅延量が大きいことや、地面などによる
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<H17-2-D:解答>
GPS測量の留意点である。問題文がそのまま解説文となっている。
ア:多重反射(マルチパス)→ 建物や工作物、地面などによる、衛星電波の乱反射 イ:上空視界 → 衛星電波を良好に受信するためには、上空視界の確保が絶対に必要である。 ウ:最低高度角 → 公共測量作業規程では最低高度角は15°以上となっている。 ※上空視界確保が困難な場合は30°まで緩和できる。
解答:1 |
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c Matsubara.P.O & c Sey Q’xara |