平成16年度 測量士補試験 No2 多角測量 |
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<H16-2-A:問題>
次の文は、標準的な公共測量作業規程に基づいて実施するGPS測量機を用いた測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
1.GPS衛星を同時に3つ使用することができれば、基線解析を行うことができる。 2.観測点の近くに強い電波を発する構造物があると、観測精度が低下することがある。 3.基線解析では、観測点間の基線ベクトルが求められる。 4.基線解析における気象要素の補正は、基線解析ソフトウェアで採用している標準大気により行う。 5.基線解析で求められる観測点の高さは、楕円体高である。 |
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<H16-2-A:解答>
1. GPS測量機により基準点測量を実施するためには、測位点の座標(x,y,z)と時計の誤差(⊿t)の4つの未知数を解くため、4個以上のGPS衛星からの電波を同時に受信する必要がある。よって、問題文は明らかに間違いである。 2.問題文のように、障害電波発生源がある場所は、GPSアンテナの受信障害の原因となり、測位精度の低下を招く恐れがある。よって、問題文は正しい。 3.GPS測量によって未知点の位置が求まるのは、既知点からの基線ベクトルが求まることにより、未知点の座標値が計算されるためである。よって、問題文は正しい。 4.気象要素の補正に用いる、気温、気圧及び湿度は、公共測量作業規程により「気象要素の補正は、基線解析ソフトウェアで採用している標準大気による」と定められている。よって、問題文は正しい。内で、搬送波の計算結果に補正している。 5.GPS衛星は地球中心(重心)の周りを回転しているため、GPS測量で求まる高さとは、地球中心を原点とした楕円体面から地上までの高さ、つまり楕円体高を求めていることになる。よって、問題文は正しい。
解答 1 |
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<H16-2-B:問題>
求点Bの標高を求めるために、既知点A及び求点Bにおいてそれぞれ高低角及び斜距離Dの観測を行い、表2-1の結果を得た。求点Bの標高はいくらか。最も近いものを次の中から選べ。 ただし、斜距離Dは気象補正、器械定数補正及びミラー定数補正が行われているものとする。また、ジオイドの起伏、大気による屈折、地球の曲率は考えないものとする。 なお、関数の数値が必要な場合は、表2-2の値を使用すること。
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<H16-2-B:解答>
ここで、hBとhAの計算について考えると、次のようになる。
よって、
この値を、①に代入すると、
※ 正観測と反観測の計算は、別々に行い最後に平均をしても良いが、まとめたほうが計算しやすい。 ※ 両端から同時に観測を行うため、両差の影響は相殺される。
解答 4
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<H16-2-C:問題>
基準点測量において、既知点Aを基準に既知点Bから水平角を測定し新点Cの方向角を求めようとしたが、既知点Bから既知点Aへの視通が確保できなかったので、図2-1のように、既知点Aに目標の偏心点(P)を設けて観測を行い、表2-3の結果を得た。∠ABC(T)はいくらか。最も近いものを次の中から選べ。 ただし、既知点AB間の距離(S)は既知であり、1000.00mである。また、ρ″=2″X105とする。なお、関数の数値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
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<H16-2-C:解答>
この問題は、測点間距離が偏心点に対して対向する辺であるため、正弦定理を用いた偏心補正計算を行えばよい。
① 偏心補正計算により、偏心補正量x(∠ABP )を求める。 ※偏心角αは、360°- 330°により求まる。
② ∠PBC(T′)-X=∠ABC(T)より、 46°35′0″- 0°5′0″= 46°30′0″ よって、4が正しい。 解答 4 |
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<H16-2-D:問題>
標準的な公共測量作業規程に基づいて、セオドライト(トランシット)と光波測距儀を用いて1級基準点測量を実施した。次のa~dは、この時の点検計算の工程を示したものである。標準的な計算の順序として、最も適当なものはどれか。次の中から選べ。 ただし、観測において少なくとも1点は、偏心点での観測があったものとする。
a.標高の点検計算をする。 b.座標の点検計算をする。 c.偏心補正計算をする。 d.基準面上の距離及びX・Y平面に投影された距離の計算をする。
1.a → c → d → b 2.a → d → c → b 3.d → c → a → b 4.d → c → b → a 5.c → d → b → a |
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<H16-2-D:解答>
点検計算の工程は次のようになる。 ①a.標高の点検計算 ②d.基準面上の距離及びX・Y平面に投影された距離の計算 ③c.偏心補正計算 ④b.座標の点検計算
よって、a → d → c → b となり、解答は2になる。
解答:2 |
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c Matsubara.P.O & c Sey Q’xara |