H29年度 測量士補試験 No5~No9 基準点測量:解答
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<No5:基準点測量:解答>

 公共測量における基準点測量の作業工程は次のとおりである。

作業計画 → 選点 → 測量標の設置 → 機器の点検 → 観測 → 計算 → 品質評価 → 成果等の整理

よって、選択肢の中で最も正しいものは次のようになる。

d:計画・準備 → a:踏査・選点 → e:測量標の設置 → c:観測 → f:平均計算 → b:成果等の整理

解答: 1


<No6:基準点測量:解答>

 TSの器械誤差等に関する問題である。ア~エについて考えると次のようになる。


ア:
水平軸誤差:望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去。
イ:
偏心誤差 :望遠鏡の正反観測の平均値をとることによって消去。
ウ:
鉛直軸誤差:消去法はない。
エ:
できない :かげろう(密度の異なる大気が混ざり合うことで光が屈折し起こる現象)による影響は、消去することができない。かげろうの影響を少なくするためには、早朝や夕方、曇りの日などに観測作業を行えばよい。

解答: 1


<No7:基準点測量:解答>

 器械定数と反射鏡(プリズム)定数の和を求め、距離の補正を行う問題である。次のように解けばよい。

器械定数+反射鏡定数=Kとすると、
AC+K=(AB+K)+(BC+K)  より、K=AC-(AB+BC)

この式に問題の数値を当てはめると次のようになる。
K=660.180-(355.647+304.553)= -0.02

よって、AC間の補正後の距離は、AC+K=660.180-0.02=660.160m
となる。

解答: 1


<No8:基準点測量:解答>

 GNSS測量の特徴に関する問題である。問題文の ア ~ オ に語句を当てはめると次のようになる。

ア:
衛星測位:GNSSとは、(Global Navigation Satellite System)の略称で、これを訳すと、全球測位衛星システムとなる。

イ:
軌道情報:基線解析とは、GNSSアンテナ間(基線)の距離と方向を決定する作業である。基線解析のためには、GNSS衛星の軌道情報(GNSS衛星の位置を計算するための情報)が必要である。

ウ:
観測点間の視通:GNSS測量は、GNSS衛星からの電波をアンテナで受信して、アンテナ間の基線ベクトルを決定する作業である。このため、観測点間の視通は必要ない。

エ:
電離層:電離層遅延誤差とは、電離層をGNSS衛星からの電波が通過する場合に屈折し、アンテナへの到達時間が変化する誤差である。電離層の影響は10㎞以上の基線と言われ、これを消去(軽減)するためにGNSS衛星は、L1とL2の2つの電波を発信している。このため、2周波を受信できるGNSS測量機(1級GNSS測量機)が必要となる。

オ:
アンテナ位相特性:異機種のアンテナを用いる場合(電子基準点など)は、PCV補正を行う事により機種間のアンテナ特性※(アンテナ位相)を軽減できるが、同一機種では問題文のように向きをそろえる事により、アンテナ特性を軽減できる。アンテナはセッションごとに向きを統一すればよいが、一般には「北」とするのが原則である。
※アンテナに入射する電波の方向により電波の位相がずれる性質があるためで、この位相のずれは観測値に影響を与える。

よって、正しい語句の組合せは、2となる。

解答: 2


<No9:基準点測量:解答>

 基線ベクトルの距離を求める問題である。次のようにA点の座標値を原点(0,0,0)として問題を図に描き、B-C間の斜距離を求めればよい。


まず、XY座標(平面)上でのB-C間の距離を考えると次のようになる。



図から三平方の定理によりB-C間の平面上の距離は次のようになる。
  
次にB-C間の高低差はΔZより、+100-(-500)= 600mであるため、B-C間の斜距離は三平方の定理により次のようになる。
  
よって、B-C間の斜距離は 781.025m となる。

解答: 4

参考文献:測量作業規程の準則・測量関係法令集

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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