H29年度 測量士補試験 No10〜No13 水準測量:解答
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<No10:水準測量:解答>

 レベルと標尺の点検調整に関する問題である。問題各文について考えると次のようになる。

1. 正しい。視準線の点検とは「杭打ち調整(不等距離法)である。1〜2級水準測量では、観測期間中におおむね10日ごとに行う必要がある。

2. 正しい。コンペンセータを備えている自動レベルや電子レベルは鉛直軸が鉛直に保たれていない場合(円形水準器が不良の場合)、大きな誤差を生じるため十分な調整が必要である。

3.
間違い。電子レベルはバーコード標尺(パターンスタッフ)を自動的に読むことができる。標尺の傾きが補正できるわけではない。

4. 正しい。バーコード標尺には他機種同士の互換性はない。機種にあった専用標尺が必要になる。

5. 正しい。問題文の通りである。1〜2級水準測量では、観測期間中におおむね10日ごとに行う必要がある。


 よって、明らかに間違っているのは3となる。

解答: 3
<No11:水準測量:解答>

レベルを用いた水準測量の誤差に関する問題である。正しい語句を当てはめると次のようになる。

ア:
視準線誤差:視準線誤差は望遠鏡の視準線と気泡管軸が平行でないために生じる誤差である。レベルと標尺の間隔が等距離となるように観測して消去される誤差は、視準線誤差と球差である。問題文の選択肢から視準線誤差が選ばれる。

イ:
零点誤差:零点(零目盛)誤差は標尺底面の摩耗により零目盛の位置が正しくないために生じる誤差で、測定回数を偶数回(出発点に立てた標尺を終点に立てる)にすることにより消去される。

ウ:
球差:球差は地球表面が湾曲しているために生じる誤差であり、レベルと標尺の間隔が等距離となるように観測することにより消去される。

エ:
短く:光(大気)の屈折により生じる誤差は、標尺の下方を視準しない。または視準距離を短くすることによりその誤差を小さくすることができる。

オ:
平方根:直接水準測量における較差の許容範囲(往復観測の差)は、観測距離(路線長:片道)の平方根に比例し、1級水準測量では2.5o√Sq となる。

 よって、正しい語句の組合せは3となる。
解答: 3

<No12:水準測量:解答>

 重量平均による最確値の計算問題である。観測方向と重量に注意し次のように計算すればよい。

各路線の観測標高と重量を計算する。

路 線 観測標高 観測距離 重量
A → P 18.062+2.676=20.738 3q (1/3)×6=2
B → P 19.767+0.965=20.732 6q (1/6)×6=1
P → C 21.711+(−0.987)=20.724 2q (1/2)×6=3


     ※P→Cの観測方向に注意する。
     ※水準路線の重量は、観測距離に反比例することに注意する。

A重量計算により標高の最確値を求める。


 よって、最も近い値は2となる。

解答: 2


<No13:水準測量:解答>

 レベルのくい打ち調整(視準線の点検)に関する計算問題である。次の手順で解けばよい。

観測結果から調整の有無を判断する。
  
  レベル位置A:1.2081−1.1201=0.0880m(正しい2点間の高低差)
  レベル位置B:1.2859−1.2201=0.0658m

(レベル位置A)−(レベル位置B)= 0.0658−0.0880=−0.0222m となるため、調整が必要である。※レベル位置Aが視準線誤差が消去された正しい2点間の高低差となる。

A 解答の目安(調整量)を付ける。

 レベル位置Bで観測した高低差は、視準線誤差を含んだものとなり、その大きさは0.0222mである。これにより、レベル位置Bで視準線誤差を消去しようとすれば、標尺Uが0.0222m低い、
1.2201−0.0222=1.1979m 付近を視準すればよいことが解る(1.2859−1.1979=0.0880)。

B視準線調整後の標尺読定値の計算

 レベル十字線の調整量は、次のように比例式で計算できる。



よって、レベル位置Bにおける視準線調整後の標尺Uの読定値は、次のようになる。

1.2201−0.0244=1.1957m

※ここで、レベル位置Bにおける標尺調整量(0.0224)の符号は、Aの数値を手掛かりとし
 て、判断すればよい。

よって、最も近い値は3となる。

解答: 3
参考文献:作業規程の準則・測量関係法令集

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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