H27年度 測量士補試験 No4〜No8 基準点測量:解答
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No4:基準点測量:解答>

 

基準点測量における作業工程及びその内容に関する問題である。問題各文について考えると次のようになる。


1.    正しい。問題文の通り。作業計画では、その他に作業計画書を作成する。

2.    間違い。選点で作成されるのは、選点図と平均図である。観測図ではない。

3.    正しい。問題文の通り。永久標識は写真等により記録し、必要に応じて固有番号等を記録したICタグを取りつけることができる。

4.    正しい。問題文の通り。水平角、鉛直角は1視準1読定1対回の観測を。距離測定は1視準2読定の観測を1セットとする。

5.    正しい。点検計算は観測の終了後に行い、許容範囲を超えた場合は、再測を行う必要がある。

 

よって、明らかに間違っているのは2となる。

 

解答: 2



No5:基準点測量:解答>

 

問題の ア〜ウ について考えると、次のようになる。

 

<ア・イ>

平面直角座標系の座標原点の経緯度と、対象となる三角点の経緯度を比べると、緯度、経度ともに、南東方向つまり、Xが(−)、Yが(+)方向に位置していることがわかる。よって、アには「−」、イには「+」の符号が入る。

※緯度:原点座標より、南側に位置している。 経度:原点座標より東側に位置している。


<ウ>

任意地点の縮尺係数は、次式により求めることができる。

m =m+ (y2・m

m:任意地点の縮尺係数、y:y座標値(km単位)、R:地球半径(6,370km)、m0.9999

ここで問題文の数値を代入すると、

m = 0.9999 + {32.982 /(2×6370×0.9999)} ≒ 0.999913

 よって、この三角点の縮尺係数は、0.999913となる。

 

※ 問題を解くだけならば無理に計算を行わなくとも、次のように考えればよい。

まず、ア・イにより座標値の符合がわかっているので、ここで選択肢を1か2に絞り込むことができる。
次に、互いの縮尺係数を見ると、「1」より大きいものが選択肢2、小さいものが選択肢1である。
平面直角座標系は、座標原点から90km離れた地点で、縮尺係数「1」であるため、問題文より、座標原点から約32km(Y軸上)しか離れていないこの三角点の縮尺係数が、「1」を超えることは無い。よって、消去法で選択肢1が残る。

 

解答 1



No6:基準点測量:解答>

 

 座標計算に関する問題である。特に測量の知識を必要とするものではないが、座標軸が数学座標と逆であること、方向角はX軸から右回りの角度であることに注意する必要がある。

 まず、問題文を図に描くと次のようになる。

図より点Pの座標位置を求めるためには、点Aから点Pに対する方向角を用いて、任意点Oを含めた三角形PAOの内角を求め、三角関数を用いて計算すればよい。

 まず、∠PAO 230°−180°= 50°

 次に、三角形PAOにおける、辺OPOAの長さを求めると、

OA1,000.00m × cos50°= 1,000.00m × 0.64279 642.79

OP1,000.00m × sin50°= 1,000.00m × 0.76604 766.04

sincosの値は、三角関数表による。

※符号は、図よりX,Y座標共にマイナスである。

 次に、問題文中のA点の座標値にこれを加えると、P点の座標値になる。

X座標 = −100.00 m + −642.79m =   742.79

Y座標 = −500.00 m + −766.04m = −1,266.04

よって、点Pの座標値は、3の(−742.79,−1,266.04)となる。

解答:3



No7:基準点測量:解答>

 

 GNSS受信機を用いた基準点測量に関する問題である。正しい語句を問題文に当てはめると次のようになる。

a.    GNSS測量では、  観測点間の視通  が確保できなくても観測できる。

b.    基準点測量において、GNSS観測は、  干渉測位  方式で行う。

c.   
スタティック法による観測において、GPS衛星のみを用いる場合は  4  以上を用いなければならない。


d.    GNSS測量の基線解析を行うには、GNSS衛星の  軌道情報  が必要である。

e.    GNSS測量による1級基準点測量は、原則として、  結合多角方式  により行う。

 

よって、正しい語句の組合せは 5となる。

 

解答: 5



No8:基準点測量:解答>

 

 GNSS測量の誤差に関する問題である。問題各文について考えると次のようになる。


1.    正しい。GNSS観測では、片寄った配置のGNSS衛星を使用すると精度が低下するため、事前に衛星配置をアルマナックデータ(衛星の軌道情報)で確認する必要がある。衛星配置は、4つの衛星(GPS衛星を用いる場合)が造る四面体の体積が最大になる配置が良いとしている。

2.    正しい。GNSS測量とは衛星からの電波を受信して行うものである。このため、電波障害となる、電波発信源の近傍での観測は避けるべきである。

3.    正しい。対流圏遅延誤差やマルチパスの影響を軽減するために、GNSS衛星の最低高度角が設定されている。作業規程の準則では、GNSS衛星の最低高度角は15°を標準としている。

4.    間違い。2周波の観測により軽減できるのは、電離層遅延誤差のみである。対流圏遅延誤差は、基線解析ソフトのデフォルト値を用いて気象補正が行われる。

5.    正しい。異機種のアンテナを用いる場合(電子基準点など)は、PCV補正を行う事により機種間のアンテナ特性(アンテナ位相)を軽減できるが、同一機種では問題文のように向きをそろえる事により、アンテナ特性を軽減できる。アンテナはセッションごとに向きを統一すればよいが、一般には「北」とするのが原則である。

※アンテナに入射する電波の方向により電波の位相がずれる性質があるためで、この位相のずれは観測値に影響を与える。

 

 よって、明らかに間違っているのは4となる。

 

解答: 4


参考文献:測量作業規程の準則・測量関係法令集

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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