H24年度 測量士補試験 No25〜No28 応用測量:解答
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No25:応用測量:路線:解答>

 

 久しぶりに出題された、単曲線設置に伴う偏角計算の問題である。偏角を求める偏角計算式を覚えておく必要があるが、このような問題はこの式を基本として、次のような手順で解く事ができる。


@  偏角計算式より計算手順を考える。

 単曲線の偏角計算式、 より、問題文中に与えられていない、l(エル)を求める必要がある。

ここで、偏角計算式の ℓ は、BC(カーブ始点)から偏角を求める点までの弧長を表しているため、解法の手順としては、まずBCの位置を求め次にBCから中心杭No15までの弧長を求め、最後に偏角を計算すれば良い。

 

A BC(曲線始点)の位置を求める。

 BCの位置は、IPBPから IPBCTL)を引く事により求められるため、ここでTLを求めると次のようになる。

 よって、BP(道路起点)から見たBCの位置は、270m−200m = 70m となり、20m間隔で設置される中心杭のナンバーでは、No310mとなる。

 

※上記の+10mは追加距離と呼ばれ、BCが対象の中心杭から 10m の位置にある事を表している。

 

B 弧長(ℓ)を求める。

 中心杭 No15までの弧長は、

No15−(No310m)=(20m×15)−{(20m×3)+10m}= 300m−70m = 230m となる。

 

C BCからNo15までの偏角を求める。

 

※ρ°は 180°/ π で表されるため、問題文より 180°/ 3.14 57.325° を用いる。

 

よって、交点(IP)から、δ15(中心杭No15への偏角)は、33°となる。

 

 

解答: 3



No26:応用測量:用地:解答>

 

 定番問題とも言える、「座標による面積計算」の問題である。座標による面積計算はその計算手順を覚えておけば、簡単に解ける問題でもある。H22-26とほぼ同じ問題であり、過去問をしっかりとこなしておけば、容易に正答を導く事ができる。

 

以下の手順で解答すれば良い。

 

@ 座標原点を移動し、座標値を計算しやすい数値にする。


   問題で与えられた数値のまま計算を行っても良いが、士補試験では電卓の使用が禁止されているため計算ミスを引起す可能性がある。このため、上記のように座標を移動したと仮定して、下表のように簡単な数値に直してから計算を実行するのが良い。

 

境界杭

X座標(m)

Y座標(m)

11.52011.520  0.000

28.65028.650  0.000

35.48011.52047.000

28.65028.650  0.000

26.48011.52038.000

3.35028.65032.000

6.48011.52018.000

19.35028.65048.000

11.52011.520  0.000

15.35028.65044.000

 

 

 

 

 

 

 

 

A 次のような計算表を作成し、数値を入れ倍面積、面積と計算する。

 

 

(Yn+1 − Yn1

X(Yn+1 − Yn1

0.000

0.000

44.000

0.000

47.000

0.000

32.000

1504.000

38.000

32.000

48.000

1824.000

18.000

48.000

12.000

216.000

0.000

44.000

48.000

0.000

倍面積

3544.000

面積

1772.000

 

よって、

境界杭 A,B,C,D,E で囲まれた土地の面積は、1772.000 u となる。

 

B ここで問題の図を見ると、次のように考えられる。



求めるべき土地A,B,G,Fは、問題文より長方形であるため、その面積は、47.000 m × y となる。

土地の面積を変えないため、A で求めた面積を用いて、次の式を組み立てる。

1772.000 u = 47.000 m × y  よって、y = 37.702

 

ここで、@ において、計算の都合上座標値を移動しているため、これを加えると次のようになる。

37.702 28.650 9.052

よって、点Gのy座標は、9.052 mとなる。

 

 

 

解答: 4



No27:応用測量:用地:解答>

 

 用地測量の作業工程に関する出題である。問題文に作業工程の名称も記述されているため容易に正答を得ることができる。

 

a〜dまでの各作業工程を用地測量の正しい作業工程に当てはめてみると次のようになる。

 

作業計画 → 資料調査(a)→ 復元測量 → 境界確認(b)→ 境界測量(d)→ 境界点間測量

 

→ 面積計算(c)→ 用地実測図及び用地平面図データファイルの作成

 

よって、正しい作業順序で並んでいるのは、5となる。

 

 

解答: 5



No28:応用測量:河川:解答>

 

河川測量における各作業内容に関する問題である。一般的な事柄なので作業工程と併せて、ぜひ覚えておきたい。

問題各文について考えると次のようになる。


1.    正しい。
河川測量とは、河川、湖沼、貯水池、海岸などの維持管理等に用いる測量である。

2.    正しい。
距離標は、河心線の接線に対して直角に200m間隔を基準として両岸に設置され、河床の変動状況等を調査するための横断面図等を作成するための基準点となる。

距離標は亡失や破損の恐れのない場所に設置する必要があり、距離標間の見通しが必要であるため、表法肩又は表法面に設置される。
堤防の表と裏は、川側を表(堤外:ていがい)、住宅側を裏(堤内:ていない)と言う。これは人や建物を水害から守るために堤防で囲うため、このように呼ばれる。

3.    正しい。
水準基標は、定期縦断測量の基準となるもので、その標高は2級水準測量により求められる。また、水準基標は水位標の近傍に設置され、その設置間隔は5q〜20qを標準とする。

4.    正しい。
定期横断測量とは、定期的に左右距離標の見通線上の横断測量を行うことであり、水際杭を境に水部と陸部に分けて実施される。陸部の測量範囲は堤内20m〜50mである。

5.    間違い。
深浅測量は、河川、湖沼、貯水池、海岸などにおいて、水底部の地形を明らかにするため行われる。

 

 

解答: 5


参考文献:測量作業規程の準則・測量関係法令集

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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