H24年度 測量士補試験 No21〜No24 地図編集:解答
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No21:地図編集:解答>

 

 地図の編集描画順序に関する問題である。出題回数こそ少ないが、地図編集における基礎であり、枝問として出題される事もあるため、しっかりと理解しておく必要がある。

 

編集図の精度を確保するため、編集描画の順序は最も根幹となる基準点を最優先し、その次に有形自然地物、人工地物、地形、行政界、植生の順で、次のように描画していくのが原則である。

 

 基準点 → 骨格構造物(河川、水涯線、道路、鉄道等)→ 建物・諸記号 → 地形 → 行政界 → 植生界・植生記号

 

 骨格構造物に関しては、有形自然物(実際に地上に存在し認識できる自然物:河川や海岸線、湖沼の水涯線 等)の転位は許されないため、道路より河川が優先される。

 

 問題の場合は、電子基準点 → 一条河川 → 道路 → 建物 → 行政界 の順で描画すればよい。

 よって、3の選択肢が正答となる。

 

※一条河川:地図記号において、河川は1条河川および2条河川に区分され、1条河川とは平水時の幅が1.5m 以上 5m 未満の川を言い、2条河川とは、平水時の幅が 5m 以上を言う。

 

 

解答: 3



No22:地図編集:解答>

 

 地図の読図に関する出題である。基礎的事項を押さえておけば必ず正答が得られるため、絶対に落としたくない問題である。

 

 以下に、問題文中の各選択肢について解説する。

 

1.両神橋と忠別橋を結ぶ道路沿いに交番がある。

 正しい。交番  がある。

 

 

  

2.常磐公園の東側には図書館がある。

 

 正しい。東には、図書館  があり、

西には、博物館  がある。


 方位については、図左上に方位記号があるので、これにより判断すればよい。

 

 

 

 

 



3
.旭川駅の建物記号の南西角から大雪アリーナ近くにある消防署までの水平距離は、およそ850mである。

 

 正しい。図中の縮尺を定規で測ると、500mで31o、駅の建物記号南西角から消防署(の建物)までの距離を定規で測ると、53o となる。

 よって比例計算を行い、x=(500×53)31 により、x≒ 850m となる。

 

 

4.図中には複数の老人ホームがある。

 

  間違い。

   老人ホーム  は、図中に見当たらない。

 

 

5.忠別川に掛かる二本の橋のうち、上流にある橋は氷点橋である。

 

 正しい。河川の流水記号(矢印)が描かれているため、これにより判断すればよい。

 

 

 

 

 

 

 

 






解答: 4



No23:地図編集:解答>

 

 UTM座標系と平面直角座標系の特徴に関する問題である。以前は、UTMと平面直角を分けて出題することも多かったが、近年は互いの特徴を答えさせる出題が多い。定番問題の一つであるため、互いの特徴はしっかりと理解する必要がある。

 

 以下に、問題文中の各選択肢について解説する。


1.    正しい。
UTM
図法では経緯線(図郭線)は互いに直交する曲線となる。これを直線として図示すると、北半球にある日本では、北が南より詰まった(1/25,000 地形図では 0.4o 程度、1/50,000では  3mm 程度)不等辺四辺形となる。ただし、中央子午線を中心とした左右対称形となる。

2.    正しい。
UTM図法(Universal Transverse Mercators projection)とは、ガウス・クリューゲル図法による世界共通の座標組織であり、日本では昭和30年より1/25,0001/50,000の地形図及び、1/200,000地勢図の図法に使用されている。

3.    正しい。
平面直角座標系では、座標原点を通る中央子午線上の縮尺係数を 0.9999、中央子午線から東西90kmでの縮尺係数を1、原点  から東西130kmの縮尺係数を 1.0001としている。

4.    正しい。
平面直角座標系もUTM座標系も、その投影法はガウス・クリューゲル図法である。

5.    間違い。
平面直角座標系は、全国を行政区域に119の座標系に分類しているが、その座標系原点は座標系ごとに定められている。同じ緯度上にはない。座標原点が赤道上にあるのは、UTM座標系である。


解答: 5



No24:地図編集>

 

 ラスタ・ベクタデータ形式に関する問題である。いわゆる定番問題であり互いのデータの取得法、特徴、利用などを覚えておけば、簡単に解ける問題である。

以下に、問題文中の各選択肢について解説する。

 

1.    間違い。
ラスタデータは、図形を細かいメッシュ(画素)の集合体で表現する方法である。このため、メッシュ内部の情報は不明であり、また、拡大(縮尺を大きくする)と地図表現が粗くなる。

2.    正しい。
問題文の通り。デジタルカメラで撮影されたデータやスキャナーで読み込まれたデータがこれに当たる。

3.    正しい。
ラスベク変換と呼ばれるもので、細線化や芯線化などの方法があるが、元が画素データであるため、これ以上の情報を得る事はできない。

4.    正しい。
ベクタデータは、対象物を座標値を持つ点(ノード)、これを結んだ線(チェーン)、線で囲まれた面(ポリゴン)で表される。

5.    正しい。
例えば、道路中心線のベクタデータを連結し、道路ネットワークを構築することによって、任意の2点間の経路検索が行え、最短距離ルートのなど、利用者が任意で表示することができる。


 

解答: 1


参考文献:測量作業規程の準則・測量関係法令集

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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