<No5:基準点測量:解答>
●
解 答
GPS機器を用いた測量の特徴に関する問題である。
問題文に正しい語句を当てはめると次のようになる。
GPS測量機を用いた測量における主要な誤差要因には、GPS衛星位置や時計などの誤差に加え、GPS衛星から観測点までに電波が伝搬する過程で生ずる誤差がある。そのうち、 電離層遅延誤差 は周波数に依存するため、2周波の観測により軽減することができるが、 対流圏遅延誤差 は周波数に依存せず、2周波の観測により軽減することができないため、基線解析ソフトウェアで採用している標準値を用いて近似的に補正が行われる。
ネットワーク型RTK-GPS 法では、このような誤差に対し、基準局の観測データから作られる補正量などを取得し、解析処理を行うことで、その軽減が図られている。
ただし、GPS衛星から直接到達する電波以外に電波が構造物などに当たって反射したものが受信される現象である
マルチパス による誤差は、 ネットワーク型RTK-GPS 法によっても補正できないので、選点に当たっては、周辺に構造物が無い場所を選ぶなどの注意が必要である。
解答: 1
電離層遅延誤差:電離層(地上60〜100q程度に位置する希薄な大気の層が電離状態になっている領域)をGPS衛星からの電波が通過する際に、屈折し電波到達時間が遅くなるために生じる誤差。GPS衛星がL1、L2と2つの電波を発信しているのは、この誤差を消去(軽減)するためである。
また、電離層での電波の屈折率は、周波数の二乗に反比例する。
対流圏遅延誤差:対流圏(地上〜10q程度までの大気の層)をGPS衛星からの電波が通過する際に生じる速度遅延による誤差。これを補正するために基線解析ソフトに設定されているデフォルト値を用いて気象補正が行われる。
ネットワーク型RTK-GPS測量:VRS(仮想基準点)方式では、電離層や対流圏の遅延、衛星の軌道誤差等が補正データとして配信事業者から配信され、FKP(面補正パラメータ)方式では、基準局の観測から電離層等の状態空間モデルを生成し、このモデルから補正情報を計算するため、誤差が軽減される。
|