H23年度 測量士補試験 No21〜No24 地図編集:解答
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No21:地図編集:解答>


解 答


地図の編集作業に関する問題である。以下に、問題文中の各選択肢について解説する。


1.正しい。
表現の均一を保持するため、注記データは、その位置、文字の大きさや間隔などを一定の基準を持って作成する必要がある。

2.正しい。
転位の原則として、有形線(実際に地上に存在し認識できる自然・人工物:河川や海岸線、湖沼の水涯線、道路や鉄道 等)と無形線(等高線や境界など、地上に存在するが認識できない線)では、無形線を転位する。

3.正しい。
取捨選択により、その地域の特徴が失われてはならない。重要度の高い対象物は地域の特徴を表すためにも描画する必要がある。

4.正しい。
総描(総合描示)とは地物等の特徴を損なわないように、現状を読図しやすく表示する作業であり、地形の形状(特徴)を失わないように描画すれば良い。

5.
間違い。
地図の編集作業を行う場合は、地図の精度保持を目的とするため、縮尺の大きな地図から、縮尺の小さい地図を作成する。また、編集において、基本となる地図は「基図」、これにより作成された地図は「編集図」と呼ばれる。

※地図情報レベルでは、「地図情報レベルの小さいものを基図」とする。

 

 

解答: 5



No22:地図編集:解答>


解 答


地図の投影法に関する問題である。以下に、問題文中の各選択肢について解説する。


1.正しい。
三次元立体である地球を二次元平面に投影するため、正しく(ひずみがなく)表現できる項目は、「角度」「距離」「面積」の3つに分類され、地図の用途に応じて使い分けられる。この3項目は投影要素と呼ばれ、同一図法の中で「正角」と「等距」を同時に満足する事ができるが、「正角」と「正積」は同時に満足することができない。つまり、投影要素全てを同時に正しく表わすことはできない。

2.正しい。
投影要素から考えても、その目的や用途等に合った適切な投影法を用いる必要がある。

3.間違い。
平面直角座標系における座標値は、X座標では座標系原点から北側を「正(+)」とし、Y座標では座標系原点から東側を「正(+)」としている。問題文はXとYの軸が逆である。

4.正しい。
投影方法による分類は、次のようになる。
 ・方位図法:地球の形を球として、直接平面に投影する方法。
 ・円筒図法:地球に円筒をかぶせてその円筒に投影し、切開いて平面にした方法。
 ・円錐図法:地球に円錐をかぶせてその円錐に投影し、切開いて平面にした方法。

5.正しい。
モニタ上であろうが、紙であろうが、三次元立体である地球を二次元平面に投影するため、投影法はその目的や用途に合ったものにする必要がある。

 

解答: 3



No23:地図編集:解答>


   解 答

 

地形図の読図における「経緯度計算」に関する問題である。試験会場にはp目盛りの付いた直定規を絶対に忘れないようにすることが大切である。(縮尺目盛の付いた三角スケール等は現段階で持込が禁止されている)

 

交番の地図記号は、次図の通りである。これにより「交番の建物」を判読し、経緯度の図郭線の長さを定規で測り、比例計算により求めればよい。



 

 注意点は、地形図中にある「警察署」と間違えない事である。

 建物記号は、その建物の向きにかかわらず、図郭の下辺に対して直交するように描かれている。

 また、記号を描く場所は、その建物の中央が第一条件であるが、その中央に表示できない場合は、上方に描かれる。上方に重要な構造物や伝えるべき情報があって、表示が困難な場合は、側方や下方に表示される。

 問題の地形図で、「交番の建物」は、記号下と判読できる。地図記号の中心と間違えないようにする必要がある。
 警察署の建物の位置を定規で測ると、次図のようになる。

 

 


上図より、次のような比例式が組み立てられる。

<緯度>  

<経度>  

 

よって、交番の建物の経緯度は、地形図左下の経緯度を基準に求めると、次のようになる。

   経度 →  36°0440″+ 19″=  36°0459

   緯度 → 140°0630″+ 12″= 140°0642

  よって、正しい組合せは3となる。

 

解答: 3



No24:地図編集:解答>


 
解 答

 

 GISの具体的な利用に関する問題である。GISのデータ形式についてその基礎と特徴を押さえておけば解答できる。以下に、問題各選択肢について解説する。


1.正しい。
ベクタデータは、「点(ノード)」とそれを繋ぐ「線(チェーン)」、さらに線で囲まれた「面(ポリゴン)」で構成され、各データには属性情報を添付できる。また、基盤地図情報(いわゆる地形図)とユーザーが必要とする属性データ(地理空間情報:問題の場合は下水埋設データ)を重ね合わせ、地形図とリンクした監理システムを作成する事ができる。

2. 
間違い。
行政界は「無形線(地上に存在するが認識できない線)」であり、画像から抽出はできない。
地球観測衛星「だいち」(2006.1に打上げ、2011.5に運用終了)は、合成開口レーダ、立体視センサー、可視近赤外放射計の3つの地球観測センサーを搭載した地球観測衛星である。地図作成、地域観測、災害状況把握、資源調査などを目的として開発・運用された。


3.正しい。
GISのデータには、属性情報が添付できるため、問題文のような利用ができる。

4.正しい。
ポリゴン(面)化されたデータを重ね合わせることにより、問題文のような利用ができる。
レイヤとは、層(階層)の意味があり、画像編集ソフトやCADソフトなどでは基本の概念である。ここでは、「重ね合わせされる個々の(属性)データ」と理解しておけばよい。例えば、基盤地図情報(のレイヤ)に下水埋設データ(のレイヤ)を重ねれば、下水監理データが完成する。また、基盤地図情報(のレイヤ)に観光名所(のレイヤ)を重ねれば、観光マップが完成する。このようなイメージである。

5.正しい。
いわゆるカーナビのシステムであり、問題文のような利用ができる。ベクタデータは方向と座標値で構成されているため、出発地(点)と目的地(点)に座標を与え、交差点(点)と道路(線)を組み合わせることによって、最短ルートを検索できる。

 

 

解答: 2


参考文献:測量作業規程の準則・測量関係法令集

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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