H21年度 測量士補試験 No4〜No8 基準点測量解答
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No4:基準点測量:解答>

 
   関連問題(踏査・選点)
H6-1-AH8-2-AH11-2-AH14-1-BH17-1-BH21-4(出題回数 616

 
   解 答
基準点測量の踏査・選点に関する問題である。ここしばらくの出題はなかったが、必ず覚えておくべき内容であるため、しっかりと理解することが大切である。各選択肢について解説すると次のようになる。

 1.正しい。
新点を設置しようとする場所は、次の事項を考慮し最も適した場所に行う必要がある。
・関係する他の基準点への見通しが良い・後続作業(細部測量など)への利用が良い・発見しやすい・土地所有者の承諾が得られる。
※特に「見通し」については重要な事項であり、GPS観測機を用いて設置する場合にも後の測量でトータルステーションなどの他の器械を用いる事を考慮すべきである。

2.正しい。
基準点を均等にかつ十分な密度に配置しなければ、観測精度が不ぞろいとなり誤差の累積を引き起こすとともに、観測作業にも手間がかかり経済的ではない。


3.正しい。
基準点が埋設後、沈下や交通などによる振動で動いてしまっては仕方がない。

 

4.正しい。

  GPS測量は、衛星からの電波を受信しアンテナ位置の座標を求める測量方法である。当然、衛星からの電波を遮断したり、障害を起こす物の近くは避けるべきである。

 

5間違い

  既知点間を結ぶ多角路線は、節点数や辺の数をできるだけ少なく、節点間の距離もできるだけ等しく、直線状に平坦な経路を選択する必要がある。これにより観測回数を減らし観測誤差の発生を減少させ、観測作業における効率を上げる事が出来る。

また、節点とは、障害物等により隣接する基準点間の見通しがない場合に、やむをえず設けられる仮設の観測点(中継ぎ点)である。公共測量作業規定では、基準点測量の区分(1級〜4級)において、節点間の(最低)距離が決められている。

 

解答:5



No5:基準点測量:解答>

 
   関連問題(点検計算)

H16-2-DH21-5(出題回数 216

 
   解 答

 基準点測量における点検計算の工程(順序)に関する問題である。H16年以降2回目の出題であるが、基準点測量の作業工程に含めて覚えておくとよい。

 

 基準点測量では、観測作業が終了すると、現地において観測値の良否を求める現地計算を行う必要がある。この現地計算は、大きく観測値に対する補正計算と点検計算に分けられる。

 問題文の点検計算とは、既知点間の結合における座標値の差、いわゆる閉合差について点検するものであり、14級までの各区分においてその許容値が定められている。補正計算同様に、許容値を越えた区間は再測となる。

 

 点検計算の工程は次のようになる。

@   標高の点検計算

A   基準面上の距離及びX・Y平面に投影された距離の計算

B   偏心補正計算

C   座標の点検計算

 

 よって、b → d → a → c となり、解答は4になる。

 

解答:4



No6:基準点測量:解答>

 
   関連問題(方向角の計算)
H20-2-BH21-6(出題回数 216

   解 答
多角測量における方向角の計算問題である。H20年度に引続き連続の出題となった。決して難しいものではなく、図中に補助線を加えて順序良く計算すれば解くことができる。

 

次図のように問題の図中に補助線を入れ、順次方向角を求めて行けば良い。

 


図より、新点()における既知点Bへの方向角(T)を求めるには、Tから順番に方向角を求めればよい。

 

・A点における()への方向角

 T=(T+β)−360°= (210°0210″+ 275°5931″)− 360°= 126°0141

()点における()への方向角

 T=(T+β)−180°= (126°0141″+ 116°1523″)− 180°=  62°1704

()点における(3)への方向角

=(T+β)−180°= ( 62°1704″+ 219°5857″)− 180°= 102°1601

()点におけるBへの方向角

={(360°−β) + T}− 180°= {(360°− 248°3311) 102°1601}180°

  = 33°4250

 

よって、新点()における、既知点Bの方向角は、33°4250″となる。

 

解答:4



No7:基準点測量:解答>

   関連問題(偏心補正計算)
(正弦定理) H7-2-DH8-2-DH10-2-CH13-1-CH14-1-CH16-2-CH19-2-DBH21-7(出題回数 816

 (余弦定理) H6-2-AH9-2-CH20-2-D(出題回数 316

   解 答
偏心補正計算に関する問題である。偏心補正計算には、正弦定理によるものと余弦定理よるものがあるが、今年度の問題は基本的にその両方を用いて解かせる問題と言える。選択肢の数値幅が広いため、正弦定理とそれによる偏心補正計算だけでも正答を選択する事はできる。

 

 問題文の図に次図のような補助線を引き、式を組立て、偏心補正計算を行えばよい。

 

 図より、T´= 360°− {(360°−T)−x +x1} によって、求められる事が解る。そこで、偏心補正量x1、x2をそれぞれ求めると次のようになる。

 

<x1の計算>

「測点間距離が偏心点に隣接する辺」であるため、余弦定理による式を用いて解く。

※ここで、sin96°、cos96°は180°−96°= 84°として、関数表によりその値を求めればよい。

※また、正弦定理による偏心補正計算の公式に値を代入しても、0.0633°と近い値にはなる。

 

<x2の計算>

「測点間距離が偏心点に対して、対向する辺」であるため、正弦定理による式を用いて解く。

 

※一般的には、ρ″の値を用いるが今回は問題文中に指示されていなかったため、(180°/π)を用いた。

 

ここで、正弦定理そのものを用いても解く事が出来る。正弦定理を用いると、次のようになる。

 

<水平角T´の計算>

冒頭の式から、水平角T´を求めると次のようになる。

T´= 360°− {360°−T)−x +x1}

360°−{(360°−300°)− 0.0337°+ 0.0636°}= 360°− 60.0299°= 299.9701°

  =299°5812.4

 

よって、最も近い選択肢は、2.の299°5813″となる。

 

 

解答:2



No8:基準点測量:解答>
   関連問題(座標計算)
H4-2-BH5-2-DH12-2-CH15-2-CH19-2-BH21-8(出題回数 616
   解 答

 座標計算に関する問題である。特に測量の知識を必要とするものではないが、座標軸が数学座標と逆であることに注意する必要がある。

 まず、問題文を図に描くと次のようになる。

 

 

図より点Pの座標位置を求めるためには、点Aから点Pに対する方向角を用いて、任意点Oを含めた三角形PAOの内角を求め、三角関数を用いて計算すればよい。

 

 まず、∠PAO = 230°−180°= 50°

 次に、三角形PAOにおける、辺OP・OAの長さを求めると、

OP=1,000m × sin50°= 1,000m × 0.7660 766.04

OA=1,000m × cos50°= 1,000m × 0.6428 642.79

sincosの値は、三角関数表による。

※符号は、方向角よりX,Y座標共にマイナス方向である。

 

 次に、問題文中のA点の座標値にこれを加えると、P点の座標値になる。

X座標 = −100.00 m + −642.79m = −742.79

Y座標 = −500.00 m + −766.04m = −1,26604

 

よって、点Pの座標値は、3.の(−742.79,−1,26604)となる。

 

 

解答:3


参考文献:測量作業規程の準則

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

c Matsubara.P.O c Sey Qxara