H28年度 測量士試験 午前 No9〜No12 水準測量
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H28-No9:水準測量:解答>

 公共測量における水準測量全般に関する問題である。問題各文について考えると次のようになる。

1.    正しい。渡海水準測量で同時観測を行うのは経緯儀法と俯仰ネジ法である。ここではTSを用いた観測と考えるのが正しく、同時刻の同時観測によりかつ正反の観測値の平均を取ることにより気差と球差(両差)が消去できる。

2.    間違い。1級水準測量では、正規正標高補正と正標高補正(重力の実測値)を用いることができる。正規正標高補正(楕円補正)量を求めるためには、水準路線の出発点と終末点の緯度と水準路線の平均標高が必要となる。

3.    正しい。旧観測月日と新観測月日を用いて統一する月日に対する変動量を求める。

4.    正しい。問題文の通りである。

5.    正しい。単点観測法等により座標を求めることができる。単点観測法では、ネットワーク型RTK法により単独で測点の座標を求める。 

 よって、明らかに間違っているのは2となる。

解答: 2




<H28-No10:水準測量:解答>

 水準測量の誤差に関する問題である。問題各文について考えると次のようになる。

a. 正しい。鉛直軸誤差に関する文章である。
b. 正しい。球差に関する文章である。
c. 正しい。零目盛誤差に関する文章である。その他に「出発点に立てた標尺を終点に立てる。」などの言い回しがある。
d. 正しい。視準線誤差に関する文章である。
e. 正しい。標尺の傾きによる誤差に関する文章である。標尺を前後に傾けて最小の読定値を読む作業をウェービングともいう。

 よって、間違っている文章は一つもない。

解答: 5



H28-No11:水準測量:解答>

 

 GNSS測量による標高の測量マニュアル(H29.2)に関する問題である。問題文に正しい語句を当てはめると次のようになる。

 

水準点は主要国道沿いに設置されていることが多いため、作業地域の近傍に既設の水準点がない場合、遠方の水準点から、多大な時間と経費をかけて水準測量を行う必要があった。 GPS
 
 準天頂衛星  システム、GLONASSなどの衛星測位システムの充実や高精度化されたジオイド・モデル「日本のジオイド  2011  」の整備により、  スタティック法  によるGNSS観測で効率的に標高の測量が行えるようになった。

  GNSS水準測量で使用できる既知点の種類は、一 〜 二等水準点、電子基準点(水準測量により標高が取り付けられた点に限る)及び1〜2級水準点である。また、GNSS水準測量により、3級水準点を設置することができる。なお、電波の  大気遅延  が高き方向の精度に影響することから、観測時の気象条件に十分注意することが必要である。

 

 よって、正しい語句の組合せは5となる。

 

解答: 5



H28-No12:水準測量:解答>

 次のように計算し、環閉合差を点検し再測すべき路線番号を選定すればよい。

 

1.環閉合を次のように考える

 

 @ (1)(5)(3) 13.686818.758932.4182 =+0.0545

 A (2)(4)(1) 40.664327.010813.6868 =−0.0333

 B (4)(6)(5) 27.01088.256118.7589  =−0.0042

 C (2)(6)(3) 40.66438.256132.4182 =−0.0100

 

2.環閉合差の許容範囲を考える

 

 @ 4516 25q 5o√25 25o

 A 2754 36q 5o√36 30o

 B 565 16q 5o√16 20o

 C 2761649q 5o√49 35o

 

3.判定する

 

環閉合

路線

閉合差(o)

許容範囲

判定

@

(1)(5)(3)

54.5

25

OUT

A

(2)(4)(1)

33.3

30

OUT

B

(4)(6)(5)

4.2

20

OK

C

(2)(6)(3)

10.0

35

OK

 

 よって、環閉合@とAが許容範囲を超えているのが判る。このため、共通した路線(1)を点検すべき路線と判定する。

 ※他の@とAに含まれる路線(2)(3)(4)(5)については、環閉合B、Cで問題ないと考える。

 

解答: 1


参考文献:公共測量作業規程の準則・測量法

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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