H28年度 測量士試験 午前 No5〜No8 基準点測量
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H28-No5:基準点測量:解答> 

 相互偏心の計算問題である。次のように図に補助線を引いて考えればよい。

@ 距離S2を求める

問題文より、∠A2は、360°-270°= 90°よって、距離S2は三平方の定理により、


A 偏心補正角xを求める


B 余弦定理により距離Sを求める


よって、最も近いものは 3.1,480.694 m となる。

解答: 3



H28-No6:基準点測量:解答>

 単位重量当たりの観測値の標準偏差を求める問題である。自由度(F)に注意して求めればよい。 

単位重量当たりの観測値の標準偏差は次の式により求められる(作業既定の準則 計算式集)。

ここで、

  V:Vの転置行列(行列式の行と列を入替えて作られる行列式)  V:残差  P :観測値の重量  q:観測方程式の数  r:方向観測の組の数  n:新点の数


となる。

 問題文にある、自由度(F)とは、(観測値)−(未知数)で表され、上記の式では、

F=q−(r+2n)となる。ここでq(観測方程式の数)は表6に残差が7つ表示されているため「7」。図6より新点への距離が3つ表示されているため「3」。よって、q=7310となる。

 次にr(方向観測の組の数)は、図6よりα1、α3、α4の「3」。n(新点の数)は、同様に「1」。よって、自由度(F)は、次のように求めることができる



次にVPVは、ΣPVVであるため、表6の数値を用いて次のように計算される。


これらの数値を問題文の式6に当てはめると次のようになる。


よって、単位重量の標準偏差は、5の2.3”となる。

解答: 5



H28-No7:基準点測量:解答>

 GNSS測量機を用いた基準点測量の観測方法に関する問題である。問題各文について考えると次のようになる。

1.    正しい。問題文のように同時にGNSS衛星からの信号を受信し、基線解析を行って基線ベクトルを求める。

2.    正しい。問題文のように同時にGNSS衛星からの信号を受信して行う。基線解析においてGNSS衛星の組合せを多数作るのが特徴である。これにより観測時間の短縮が行われる。

3.    間違い。基準となる固定局と移動局で構成され、移動局を次々と観測点に移動して固定局と移動局の基線ベクトルを求める観測方法である。

4.    正しい。問題文の通りであるが、固定局と移動局の基線ベクトルを求めるには、直接観測法と間接観測法がある。

5.    正しい。問題文の通りである。配信事業者からのデータを受信すると同時にGNSS衛星からの信号を受信し、移動局側で解析処理を行って基線ベクトルを求める。その後、複数の観測点に次々と移動して移動局の位置が即時に求められる。

 よって、明らかに間違っているのは、3となる。

解答: 3



<H28-No8:基準点測量:解答>
 GNSS測量における,PCV補正に関する問題である。ア〜エに入る適当な語句を当てはめると,次のようになる。

 

 GNSS衛星の電波をGNSSアンテナが受信する際、電波の入射角が変化することにより、受信する位置(位相中心)が変化する。この変化を「PCV(Phase Center Variation)」と呼ぶ。アンテナの機種によってPCVによる影響が異なることから、位相中心をアンテナ  底面  で観測した状態に補正する必要がある。  アンテナ位相特性  モデルは、アンテナの機種によって異なるアンテナオフセットとPCVの値を、理想的な観測状態で算出し、定数の組合せとしてまとめたものである。
 スタティック法及び短縮スタティック法において  14級基準点測量  を実施する場合、原則としてPCV補正を行う必要があり、  基線解析  の際に、 アンテナ位相特性  モデルを適用して補正を行うことで、より高精度な解が得られる。

よって、正しい語句の組合せは1となる。

 

解答: 1


参考文献:公共測量作業規程の準則・測量法

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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