H27年度 測量士試験 午前 No16〜No20 写真測量 |
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<H27-No16:写真測量:解答>
空中写真の特徴に関する問題である。各選択肢について考えると次のようになる。
a.正しい。1組の空中写真で主点間の長さを考えれば良い。重複度が大きければ互いの写真主点が近づくため,基線長が短くなる。
b.間違い。隣接コースの空中写真(サイドラップ)の重複度と1コースの枚数は関係がない。オーバーラップの重複度が大きいと1コース当たりの撮影枚数は多くなる。
c.間違い。撮影高度が高いほど写真縮尺が小さくなるため,地上画素寸法は大きくなる。
d.間違い。撮像面の画素数が多い(高解像度)であるため,地上画素寸法は小さくなる。
e.間違い。画面距離(焦点距離)が長いと視野が狭くなるので写真範囲も狭くなる。
よって,明らかに間違っているのは b,c,d,eの4つとなる。
解答: 5
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<H27-No17:写真測量:解答>
GNSS / IMU に関する問題である。問題文に正しい語句を当てはめると次のようになる。
GNSS/IMU 装置とは,空中写真の外部標定要素を算出するため,航空機搭載のGNSS測量機,
加速度計 及び空中写真の露出時の 傾き を検出するための 3軸 のジャイロで構成されるIMU(慣性計測装置),解析ソフトウェア,電子計算機及び周辺機器で構成ざれるシステムである。このうち,GNSSアンテナは 機体頂部 に,IMUは 航空カメラ本体 に取り付ける。
よって,正しい語句の組合せは5となる。
解答: 5
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<H27-No18:写真測量:解答>
オーバーラップに関する問題である。次のように計算すればよい。
@基準面の撮影範囲
0.020m×9,500画素 = 1,900m
A基準面の対地高度
10μm:0.020m = 0.100m:H H=(0.100m×0.020m)/0.000001m=2,000m
B標高700m面の撮影範囲

C標高700m面の基線長
1,425m×(1-0.55)=641.25m
Dオーバーラップ
撮影範囲1,900m 撮影基線長641.25mであるため
(1,900m−641.25m)/1,900m = 0.6625 ≒66%
よって,撮影基準面(200m)におけるオーバーラップは,最小で66%となる。
解答: 3
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<H27-No19:写真測量:解答>
地物の実長を求める問題である。次のように計算すればよい。
@橋の対地高度
3,000m−600m
= 2,400m
A標高600m地点の写真縮尺
0.12m/2,400m=1/20,000
B橋の実長
1,750画素 ×12μm
×20,000 = 420m
C地図上での長さ
420m/2,500 = 0.168m =168o
よって,地図上の橋の長さは168oとなる。
解答: 1
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<H27-No20:写真測量:解答>
リモートセンシングに関する問題である。各選択肢について考えると次のようになる。
a. 正しい。SARに用いられる周波数帯には,Lバンド、Cバンド、Xバンドのマイクロ波周波数帯がある。それぞれ波長が異なるためその特徴も違っている。Lバンドは波長が長く,Xバンドは短い。このため,Lバンドは樹木の葉を通過し地表面で反射され,Xバンドは葉で反射される。国土地理院はLバンドの「だいち2号」を運用している。
b. 正しい。近赤外線(赤外線と可視光の中間波長)は,赤色の可視光に近い波長を持つ。植物(緑)に対しては反射率が高く赤外線写真(近赤外線)では,緑地を撮影すると白く雪が積もったように写る。近赤外線は家庭用リモコンに使用されている。
c. 正しい。国土地理院の「だいち」には,パンクロマチック立体視センサが搭載されており,地表の三次元データを取得できる。
d. 間違い。光学センサは可視光と赤外線を観測し,マイクロ波センサはこれより波長の長いマイクロ波を観測するため昼夜天候を問わずに観測が行える。
e. 間違い。合成開口レーダはマイクロ波を地上に発射しその反射波を受信する。マイクロ波センサには,能動型と受動型があるが合成開口レーダは能動型である。能動型は地表面を観測するのに適しており,受動型は自然に放射されているマイクロ波を観測するため,海面温度や積雪量などを観測するのに適している。
よって,明らかに間違っているのはd,eとなる。
解答: 5
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参考文献:公共測量作業規程の準則・測量法 |
(c) Sey Quo De La Jarantos & (c) Matsubara.P.O 2012 |