H26年度 測量士試験 午前 No5〜No8 基準点測量
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H26-No5:基準点測量:解答>

 

 セミ・ダイナミック補正に関する問題である。問題文は、「公共測量によるセミ・ダイナミック補正マニュアル」(2013.06:国土地理院)から出題されている。問題各文について考えると次のようになる。


a.正しい。問題文の通り。セミ・ダイナミック補正に関する説明文である。(セミ・ダイナミック補正マニュアル 第1条)

b.正しい。セミ・ダイナミック補正を適用する基準点測量は、世界測地系に準拠した測量でなければならない。よって、ソフトウェアにも世界測地系に準拠した座標値を入力する必要がある。セミ・ダイナミック補正支援ソフトウェアとは、国土地理院が提供する、SemiDynaEXEを指す。

c.間違い。あらゆる地殻変動補正には使用できず、国土地理院が地殻変動補正パラメータを提供する地域だけである。問題文のように、地殻変動補正パラメータは、電子基準点等によって検出された地殻変動量をグリッド化して構築されているが、周辺に電子基準点等が存在しない離島や局所的な変動地域については、パラメータが提供されない範囲となる。(セミ・ダイナミック補正マニュアル 第3条)

d.正しい。国土地理院が提供する補正パラメータは、定期的に更新され、パラメータ毎に適用期間が設定されている。(セミ・ダイナミック補正マニュアル 第4条)

e.間違い。電子基準点(付属標を除く)のみを既知点として使用する基準点測量である。また、平成26年度から電子基準点のみを既知点とした2級基準点測量も行えるようになり、こちらもセミ・ダイナミック補正が必要となる。(「電子基準点のみを既知点とした基準点測量マニュアル」:国土地理院)

 

 よって、間違っている文書は cとe であり、選択肢は5となる。

 

解答: 5



H26-No6:基準点測量:解答>

 

 誤差伝播に関する問題である。次のように考えれば良い。

 

@C点の方向角

 C点における既知点Aへの方向角は、α+T−360°=250°+200°−360°=90°となる。

 

AC点の方向角における標準偏差

 C点における既知点Aへの方向角の標準偏差は、誤差伝播の法則から次のように求められる。

 

 よって、C点における既知点Aへの方向角は、90°0000″±8.6″ となる。

 

B方向角の標準偏差が、X軸方向の距離(X座標値)に与える影響

 C点における既知点Aへの方向角の標準偏差が、C点のX座標値に与える影響は、次のように求められる。

 sin90°×1,100m×(8.6/ρ″)= 0.473m = 47o  

よって、C点のX座標の標準偏差は、47o となる。

 

※C点の方向角が、90°であるため、距離Sの標準偏差(40o)が座標値に与える影響は、Y軸方向の距離(Y座標値)のみであり、ここではその影響を考える必要はない。

 

 よって、最も近いものは3となる。

 

 ※ρ″を実務的な数値(206264″)で考えると、45.9oとなる。

 

 

解答: 3



H26-No7:基準点測量:解答>

 

 セミ・ダイナミック補正に関する補正値の計算問題である。次のように考えれば良い。

 

 セミ・ダイナミック補正では、(今期座標)(元期)(補正パラメータ) である。

 このため、

 ア:電子基準点Aの今期は、0.000m+(0.010)0.010

 イ:電子基準点Bの今期は、20,000.000m+0.02020,000.020

 ウ:新点Cの今期は、0.000m+10,000.010m+(0.010)10,000.000

 (検算) 20,000.000m−10,000.0200.02010,000.000

 エ:新点Cの元期は、10,000.0000.0109,999.990

 (元期)(今期座標)(補正パラメータ) である。

 

よって、正しい数値の組合せは、2となる。

 

解答: 2



H26-No8:基準点測量:解答>

 

 GNSS測量機を用いた、基準点測量に関する問題である。問題各文について考えると次のようになる。


1.正しい。問題文の通り。(作業規程の準則 第214

2.正しい。二重位相差(2個の衛星と2個のGNSS受信機による位相(電波の波)の差)により、衛星時計と受信機時計の誤差を消去する事ができる。干渉測位法では、4衛星3組の未知点における二重位相差から基線ベクトルを求めている。

3.間違い。2周波の電波を同時に受信できる1級GNSS測量機では、このL1L2帯の同時受信を行う事により、電離層遅延の補正を行っている。対流圏遅延は温度、気圧、湿度を用いて補正しているが、二重位相差を観測しているため、気象補正を行わなくとも遅延誤差が相殺されるため、標準的な気象状態の値を用いて補正を行っている。

4.正しい。ネットワーク型RTK法の概要である。問題文の通り。(作業規程の準則 第372の二のヌ)

5.スタティック法による観測距離が10q以上のGNSS観測において、GPS衛星及びGLONASS衛星を用いて観測する場合は6衛星以上を使用する。
正しい。問題文の通り。(作業規程の準則 第372の二のイ、ロ)

 

よって、間違っている文章は、3となる。

 

解答: 3


参考文献:公共測量作業規程の準則・測量法

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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