H25年度 測量士試験 午前 No5〜No8 基準点測量
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H25-No5:基準点測量:解答>

 

 トータルステーション(以下 TS)による距離測定(光波測距儀)に関する誤差の問題である。問題文に最も適当な語句を当てはめると次のようになる。

 

ア:大気の屈折率

イ:上がる

ウ:短くなり

エ:低くなる

オ:短くなる

 

よって、正しい語句の組合せは、5 となる。

 

解答: 5

 

TSの距離に比例する誤差には、「気象(気温・気圧・湿度)」と「変調周波数」がある。また、比例しない誤差には、「器械やプリズム定数」、「位相差測定」、「致心」によるものがある。

 

TSによる距離測定では、「作業規程の準則(付6)計算式集」 に気象補正式があるが、簡略化した近似式では、気温、気圧、湿度のそれぞれの変化量を、t(℃)、PhPa)、ehPa)とすると、 D≒(+1.0t 0.3P 0.04e)× D × 10−6 と表される。

 

 この近似式に、問題文を当てはめ考えると、例えば、観測時の気温がtだけ上がると、

D≒ +1.0×(+t)× D × 10−6 となり、D 0 (+D)となるため、測定長 D は実際の距離より短くなる事がわかる。つまり、D(実際の距離) ≒ D(測定距離) + D(気象補正量)であるため、D D D となり、測定距離は実際の距離より、短くなる事がわかる。

 

 同様に気圧がPだけ低くなると、D≒ −0.3×(−P)× D × 10−6 となり、D 0 (+D)となるため、測定長 D は実際の距離より短くなる事がわかる。



H25-No6:基準点測量:解答>

 

 偏心補正計算に関する問題である。図のように、問題文に補助線を加えると解答し易い。



前図において、x1をABの偏心補正量、x2をACの偏心補正量とすると、∠ABCは次のように表す事ができる。

 ∠ABC = T′+ x1 − x2 

 ここで、x1、x2ともに、正弦比例式で求める事ができるため、次のように計算する事ができる。

(ABの補正量)

sin1 = (e1×sin φ1 +e2×sinφ2)/ S= (2.00×sin90°+1.00×sin150°)/1200

sin1 1/480  よって、x1 =(1/480)×ρ″ = 416.667 ″ = 0°0657

(ACの補正量)

sin2 =(e21000)×sin(φ2−T′) = (1.001000)× sin150°−90°)

よって、x2 =(0.001× sin60°)× ρ″= 173.205″= 0°0253

 

よって、∠ABC = 90°+ 0°0657″− 0°0253″= 90°0404″ となる。

 

 

解答: 4



H24-No7:基準点測量:解答>

 

 GNSSに関する基礎的な問題である。正しい語句を当てはめると、つぎのようになる。

 

ア:準天頂衛星

イ:GLONASS

ウ:次世代型GPS衛星

エ:電子基準点

 

 日本が打ち上げているのは、準天頂衛星(みちびき)であり、ロシアはGLONASS(グロナス)、EUGalileo(ガリレオ)である。これらを含めGPS衛星のブロックVシリーズなど、次世代型GPSシステムの拡充が図られる予定であり、これに対応するため電子基準点も順次対応できるよう順次整備されている。

 

解答: 3



H25-No8:基準点測量:解答>

 

 GNSS測量の特徴について述べたものである。問題各文について考えると次のようになる。

1.    RTK法では、固定局及び移動局で同時に GNSS衛星からの信号を受信し、固定局の観測データを移動局へ送信し、移動局側において解析処理を行うことで固定局と移動局の間の基線ベクトルが求められる。
正しい。
問題文の通り。RTK法に関する説明である。

2.    正しい。
直接観測法は、配信事業者で算出されたデータを基にする観測方法。間接観測法は、2ヶ所の移動局で得られたデータを基にする観測方法である。

3.    正しい。
問題文の通り。リアルタイムデータは、携帯電話等の回線で受信される。

4.    正しい。
問題文の通り。OTF(オンサフライ)に関する文章である。

5.    間違い。
マルチパスとは、本来の電波と反射された電波の2つを受信する多重波伝搬の事である。観測時間の長短には関係ない。

 

解答: 5


参考文献:公共測量作業規程の準則・測量法

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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