H24年度 測量士試験 午前 No5〜No8 基準点測量
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H24-No5:基準点測量:解答>

 

 GNSS測量によるジオイド高と楕円体高、標高の関係に関する問題である。以下の手順で解答すればよい。


@ A点のジオイド高を求める。
(楕円体高)−(標高)=(ジオイド高)より、25.00m−20.00m=5.00

A ジオイド傾斜量を求める。

ジオイドの傾斜量は、1,000.00mで−0.02m(A→B方向)なので、B点までのジオイド傾斜量は、−0.02m×(5q/1q) =−0.10


B B点の標高を求める。
(楕円体高)−(ジオイド高)=(標高)より、12.00m−5.00−(−0.10m)=7.10m

 

よってB点の標高は、7.10m となる。

 

解答: 2



H24-No6:基準点測量:解答>

 

 GNSS測量機を用いた、基準点測量に関する問題である。各選択肢について考えると次のようになる。


1.    正しい。
電離層は地球上空60km1000km程度の範囲と言われ、この中を電波が通過するときにその速度(伝搬速度)が変化してしまう。この結果、地上のアンテナから衛星までの距離が本来の値と異なるために生じる測位誤差が、電離層遅延(伝搬遅延)と呼ばれるものである。
このため、長距離基線(10q以上)のGNSS測量では、測位用電波として衛星より発信される、周波数の異なるL1帯とL2帯の2周波を同時受信し、両周波の伝播距離の差を解析し電離層遅延を補正している。

2.    正しい。
サイクルスリップは基線解析の中で修正できる。

3.    正しい。
GNSS
GPS)衛星は原子時計を内蔵しておりほぼ正確な時刻を刻んでいるが、その電波が受信機に到達した場合には到達時間による時刻の誤差を生じる。相対測位のように4つ以上の衛星を用いる事により、4つの未知数、X,Y,Zと時刻の同期(補正)が行える。

4.    間違い。
スタティック法及び短縮スタティック法では、PCV補正を行う事を原則としている。PCV補正では、各GNSSアンテナが独自のPCV補正値を持っているため、位相中心ではなくアンテナ底面基準面までのアンテナ高を測る必要がある。

5.    正しい。
問題文の通りである。このため、作業規程の準則では、GNSS衛星の最低高度角は15°を標準としている。

 

 

解答: 4



H24-No7:基準点測量:解答>

 

 誤差伝播に関する問題である。次のように考えればよい。


@   斜距離Dが水平距離Sに与える影響
cos
α× 0.02m = cos30°× 0.02m = 0.017

A   角度が水平距離Sに与える影響
sin
α × 1000m ×(10/ρ″) = sin30°× 1000m ×(10/ 2″×10) = 0.025

B   よって、@、Aを複合すると、誤差伝播の法則により次のようになる。
 

 

解答: 3



H24-No8:基準点測量:解答>

 

 セミ・ダイナミック補正に関する問題である。ア〜エに当てはまる語句を考えると次のようになる。

 

ア:1級基準点測量

イ:電子基準点のみ

ウ:地殻変動補正パラメータ

エ:適用期間

 

セミ・ダイナミック補正とは地殻変動によるひずみ補正を言い、その補正対象は電子基準点のみを既知点とする測量であり、公共測量では1級基準点測量のうち、電子基準点のみを既知点として用いる測量である。
 また、セミ・ダイナミック補正で用いられる補正パラメータの適用期間は、原則として41日から1年間(年度単位)である。ただし、提供されている補正パラメータが一定の精度を満たさなくなった場合は、期間途中でも補正パラメータが更新される。

既知点及び新点の座標値の補正は、国土地理院が提供するセミ・ダイナミック補正支援ソフトウェア(「SemiDynaEXE」)又はセミ・ダイナミック補正処理機能に対応した計算ソフトウェアによる方法により行う。


 ※H27年7月の公共測量作業マニュアル改正に伴い、現行では1・2級基準点測量に適用されます。

 

解答: 2


参考文献:公共測量作業規程の準則・測量法

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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