<H23-No5:基準点測量:解答>
セミ・ダイナミック補正(H22年1月より公共測量に課せられた)に関する問題である。
各選択肢について考えると、次のようになる。
1.正しい。 セミ・ダイナミック補正は地殻変動によるひずみ補正を言う。また、「測地成果2000」は、国際VLBI観測による鹿島26mVLBI 観測点のITRF94 座標系における1997年1月1日0 時(UTC)の座標値が元になっている。 2.正しい。 既知点間の距離が長いほど、その影響は大きい。 3.間違い。 セミ・ダイナミック補正の対象となる測量は電子基準点のみを既知点とする測量であり、公共測量では、1級基準点測量のうち、電子基準点のみを既知点として用いる測量である。 (ただし電子基準点付属標を使ったTS・GPS測量はのぞく) 4.正しい。 補正パラメータの適用期間は、原則として4月1日から1年間(年度単位)である。ただし、提供されている補正パラメータが一定の精度を満たさなくなった場合は、期間途中でも補正パラメータが更新される。 5.正しい。 既知点及び新点の座標値の補正は、国土地理院が提供するセミ・ダイナミック補正支援ソフトウェア(「SemiDynaEXE」)又はセミ・ダイナミック補正処理機能に対応した計算ソフトウェアによる方法により行う。(「SemiDynaEXE」は「世界測地系」に準拠した座標値を元期から今期もしくは今期から元期に補正するソフトウェアである)
解答: 3
<H23-No6:基準点測量:解答>
誤差伝搬に関する問題である。次のように解答すればよい。
@ A→Cの方向角TACを求める。
TAC=α+TAB− 360°= 150°+330°−360°=120°
A TACの標準偏差を求める。
αとTABには、共に5″の標準偏差があるためこれを複合すると、誤差伝搬の法則により次のようになる。
よって、TAC = 120°± 7″ となる。
B X座標の標準偏差を距離と角度について求める。
距離:cosTAC × 0.04m = cos120°× 0.04m =0.020m
角度: sinTAC × 1200m × 7″/ρ″= sin120° × 1200m ×( 7″/2″×105) = 0.036m
C 新点CのX座標の標準偏差を求める。
よって、新点CのX座標の標準偏差は、±4.1pとなり、最も近い選択肢は3となる。
<H23-No7:基準点測量:解答>
平成17年7月以降のGPSスタティックに適用された、PCV補正に関する基本的な出題である。以下に ア〜オ に入る語句を示す。
ア. 「入射」
イ. 「位相中心」
ウ. 「アンテナ位相特性モデル」
エ. 「高精度な」
オ「アンテナ底面高」
※アンテナ底面高は、アンテナ本体の物理的な再底面までの高さを言う。
解答:5
<H23-No8:基準点測量:解答>
基準面上の距離を求めさせる = 投影補正に関する問題である。投影補正の式は次の通りである。
ここで、
※H1、H2は、各測点の標高であるが、これには(既定値+器械高)を用いる必要がある。
問題文より、
Ng=35.00m(ジオイド高の平均) 、D=3,216.06m、R=6,370q=6,370,000m
より、
よって、点1、2間の基準面上の距離は、3,198.34mとなり、最も近い値は2となる。
解答: 2
※使用されている高度角のデータと比高データが合わない(誤植?)
L=D・cosα=3216.06m×cos6°= 3198.442m
H2=H1+D・sinα = 48.78m + 3216.06m × sin6°= 384.95m(問題文298.63m)
つまり、2点間の高低差は、336.17m(問題文249.85m)となるが…
解答(問題)に影響が無いため、見過ごされたのだろうか?
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