<H22-No5:基準点測量:解答>
誤差論に関する問題である。この程度の事は理解しておきたい。
以下に、ア〜オ に入る適当な語句を以下に示す。
ア. 「真値」
イ. 「最確値」
ウ. 「系統」 定誤差ともいうが、意味的に問題があるので文中の表記が一般的。
エ. 「偶然」 不定誤差ともいうが、誤差論的には偶然誤差というべき。
オ. 「過失」 通常、不注意(ミステーク)は誤差とは呼ばない。問題文は経験不足な場合の例である。
解答: 3
<H22-No6:基準点測量:解答>
公共測量における1級基準点測量に関する問題である。選択肢1に見られるが、例年、試験問題は当年度の法規改正をただちに取り入れないものなのに、昨年度はわざわざ試験年一月現在で有効な法規や条約・規程などと試験案内に明記していた。本年はこのコメントがなかったが、おそらく「以後は前年に同じ」ということなのだろう。
以下、各選択肢について解説する。
1. 正しい。 地殻変動のひずみ補正※は本来基本測量で行うものだったが、公共測量では本年1月より電子基準点のみを与点とする1級基準点測量から課せられることになった(それ以下の作業では充分に公差に収まるため不要)。 ※セミ・ダイナミック補正とは 既存の測量成果を改定せず、測量成果と観測結果の間に生じる地殻変動の 歪みの影響を補正する手法。我が国ではプレートの影響により複雑な地殻変動が起こっている。測量に利用される基準点もこの地殻変動の影響により、実際の地球上の位置と測量成果の示す座標値が時間の経過とともにズレ行く。このため、位置情報(緯度、経度、標高)の均一な精度を長期的に維持するため、セミ・ダイナミック補正が行われる。 セミ・ダイナミック補正の対象となる測量は電子基準点のみを既知点とする測量であり、基本測量では、電子基準点の成果計算、高度地域基準点測量、国土調査に伴う基準点測量、三角点改測・復旧測量。公共測量では、1級基準点測量のうち、 電子基準点(付属標を除く)のみを既知点として用いる測量である。 2. 正しい。 平均計画図 → 選点図 → 平均図の工程で行われる。 3. 正しい。 問題文は、TS測量における点検計算の点検内容である。 4. 正しい。 問題文は、基線解析後の点検内容である。 5. 間違い。 解析結果の逆行列を重量とするのは与点が電子基準点のみのときであって、「解析時間が異なる」為ではない。
解答: 5
<H22-No7:基準点測量:解答>
次の手順のように考え、計算すればよい。
(1) A〜S1へ垂線を下ろした点をA1とする。
(2) A〜A1の距離は、25.98m(30.00×sin60°)なので、B〜B2の距離15.98mを引けば残り10.00m。
(3) A2〜A1の距離は、15.00m(30.00×cos60°)
(4) A1からB2の距離は1000.00m(1015.00m−15.00m)。
(5) よって、ピタゴラスの定理でSは1000.050mとなる。
解答: 1
<H22-No8:基準点測量:問題>
GPS測量機を用いた観測に関する問題である。
以下に、各選択肢について解説する。
1. 正しい。 衛星と受信機間の時計誤差を軽減するのは二重位相差による解析処理である。 2. 間違い。 二周波測定で消去するのは電離層遅延で、対流圏遅延は標準大気モデルを使う。 3. 正しい。 同機種のGPSアンテナは、同じ位相特性を示すため、問題文のようにアンテナを同一方向に向けて設置する事により位相特性の影響を軽減する事ができる。また、GPSアンテナには方向マークがないものある。 4. 正しい。 固定局と移動局双方のデータで基線解析を行うために必要である。 5. 正しい。 サイクルスリップは解析処理によって修正する。
解答: 2
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