H21年度 測量士試験 午後No2 選択問題 解答例
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<H21-pm2-A:解答>

 

 基準点測量の作業工程に関する問題である。選択肢があるため、比較的楽に解ける問題である。作業工程に関しては、しっかりと覚えておきたい。問題文中の表に解答を当てはめると次のようになる。

 

 

作業工程順序 工程別作業区分 作業内容
作業計画

(使用機器の決定)

(日程、要員の決定)

選点・踏査

(土地立入りの手続き)

(既知点の現況調査)

測量標の設置

(永久標識の設置)

(写真撮影)

観測

(使用機器の点検及び調整)

(点検測量)

計算

(計算プログラムの点検)

(平均計算)

品質管理

製品仕様書で規定するデータ品質を

満足しているか否かの評価

成果等の整理

(成果等の点検整理)

(社内の最終点検)

 



<H21-pm2-B:解答例>

 

 GPSを用いた基準点測量に関する問題である。B-1には、定番とも言える観測図の作成がある。特に観測図の作成については、基本事項をしっかりと理解しておく必要がある。

 

B-1. 観測図の作成例を挙げると次のようになる。





 ポイントは、隣り合うセッションの新点を重複させる、新点数を等しくする、新点の無駄な重複を極力抑える事である。


問B-2. 問B-1の観測図を基に、 観測値の点検に関する実施方法を述べる問題。

基本的には、異なるセッション(上記の場合は3)の重複する基線ベクトルで構成される、多角形について、字数(60字)を考慮しながら、次のような項目について点検を行えばよい。

現地計算:重複する基線ベクトルの較差、基線ベクトルの斜距離の偏差、基線ベクトルの環閉合差
平均計算:斜距離の偏差、新点水平位置の標準偏差、新点標高の標準偏差

※GPS測量の計算は完全にブラックボックスのため、点検も現地では行えず常に電子計算機による必要がある。「基線解析」とはセッションごとに基線ベクトルの確定を行うことであるが、このときの点検として『現地計算』とした項目が挙げられる。解答としてはこれで充分だとは思うが、このあとの『平均計算』(仮定網・実用網)におけるそれも一応列記してある。



<H21-pm2-C:解答例>

 

 電子基準点の身を既知点とする、基準点測量に関する特徴を答える問題である。

 以下に、各設問に関して解答例を記す。

 

C-1.作業上の利点を4つ(それぞれ30字以内)

(例)

与点成果に変動や経年変化の恐れがない。 (19)

新点が常に与点内部にあって囲まれている。 (20)

測量網設定配置の自由度が高いこと。 (17)

既知点間の路線長の制限がないこと。 (17)

既知点の点数を少なくできる。(14字)

単路線方式で計画できる。(12字)

 その他

 

 

C-2.作業上の注意点を2つ(それぞれ40字以内)

(例)

 基線長によっては二周波受信機が必要。(18)
 電子基準点の稼働状況のチェック。(16字)
 電子基準点データのデリバリーの有無。(18)
 その他

※電子基準点のデータは大抵翌日地理院のHPに配備されるが、時にはメンテナンスその他でデータ発信を止めている場合がある。観測計画を立てる際には予定している電子基準点データがきちんと配布されているかを確認しなくてはならない。このとき電子基準点から新点までの路線長制限は緩和される。


問C-3.点検計算の方法(40字以内)
  基線ベクトル成分の結合計算を行い、閉合差を確認する。(26字)



<H21-pm2-D:解答例>

 

 結合多角方式による基準点測量において、多角網形成について考慮しなければならない項目を記す問題。以下に、項目例を列記する。

 

 路線長と辺数

 既知点数

 新点の配点密度

 新点間における距離

 交点に接する路線数

 その他


参考文献:公共測量作業規程

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB
(c) Sey Quo De La Jarantos & (c) Matsubara.P.O 2009