H18年度 測量士試験 午前-No2 多角測量
- PR -

- PR -


<H18-2-A:解答>

 

測量作業における誤差について、明らかに間違っているものを選択する問題である。

 

1.正しい。
問題文の通り。偶然誤差は、不定誤差や偶差とも呼ばれ、原因を特定できない微小な誤差の累積であり、一つ一つに分類することができない。

2.間違い。
偶然誤差は、二項分布ではなく、平均値0、標準偏差1の正規分布である。その誤差を最小二乗法の理論により調整し、最確値を求めることができる。

3.正しい。
問題文の通り。

4.正しい。
問題文の通り。系統誤差は定誤差とも呼ばれ、誤差を生じさせる原因がある程度明らかなものである。

5.正しい。
問題文の通り。過失誤差は、過誤、錯誤とも呼ばれ、目盛の読み違いや記帳ミスなどがある。

 

 

解答 2



<H18-2-B:解答>

 

 光波測距儀による距離測定について問うている問題である。( ア )~( オ )には、次の語句が入る。

 

ア.短く:気温が高くなると測定距離は「短く」なる

イ.短く:気圧が低くなると測定距離は「短く」なる

ウ.気温:1℃の変化と1hPaの変化は3倍違うので変化が大きいのは「気温」

エ.長く:変調周波数が基準よりも高いと測定距離は「長く」なる

オ.比例しない:位相差測定の誤差は位相差計の分解能(約1/1000)によるので「比例しない」

 

 

解答 2



<H18-2-C:解答>

 

 測角と測距による精度の「つりあい」に関する問題である。標準偏差の累積であるため、誤差伝播の法則により、次のように考えればよい。

 

角度測定による誤差:D・sinα ×(4″/ρ″)= 0.015m

距離測定による誤差:cosα ×0.03m = 0.026m 



 

誤差伝播の法則により、水平距離Sの標準偏差は、次のようになる。

= m + m より、M =  = 0.030 m

 

 

解答 2



<H18-2-D:解答>

 

電子基準点について、明らかに間違っているものを選択する問題である。

 

1.正しい。
問題文の通り。

2.正しい。
問題文の通り。


3.間違い。
電子基準点の標高は位相中心でなく、アンテナ基底部に改訂された。これに伴い、通常の受信機のアンテナ定数にも影響を与えることになった。


4.正しい。
問題文の通り。

5.正しい。
問題文の通り。

 

 

解答 3


参考文献:公共測量作業規程

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

(c) Sey Quo De La Jarantos & (c) Matsubara.P.O 2006