R04年度 測量士試験 午前 No15 地形測量
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<R04-No15:地形測量:解答>

 地上レーザ測量に関する問題である。問題各文について考えると次のようになる。

1. 間違い。高い方からではなく、低い方から高い方へ観測する。逆に行うとレーザのスポット長径が大きくなり、観測点間隔が大きくなる。低い方から高い方への観測を行った方が多くの観測点が得られる。


2. 正しい。問題文の通り。平面直角座標系で観測する場合は、器械点と後視点による方法が用いられる。

3. 正しい。問題文の通り。地上レーザスキャナから標定点までの距離は観測精度が確保される範囲で遠い方が望ましい。少なくとも作業地域あるいは有効範囲の外に設置し、地上レーザスキャナからの標定点の方向は、地上レーザスキャナを中心に等角度となる配置が望ましい。

4. 正しい。問題文の通り。地上レーザスキャナの放射方向と接線方向では観測点間隔が異なり、放射方向の座標精度は接線方向の座標精度に比べ急速に悪くなる。これを補うために地上レーザスキャナの器械高を変え、同じ場所から粗い観測となっている箇所から中間を狙えるようにするためである。


5. 正しい。問題文の通り。地上レーザスキャナではTOF方式を採用しているものが多い。TOF方式は光源から発射された光が対象物で反射して帰ってくるまでの時間を計測することで対象物との距離を計測する方法である。

よって、明らかに間違っている文章は、1.となる。

解答: 1


参考文献:公共測量作業規程の準則・測量法

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