R01年度 測量士試験 午前 No2 法規・条約
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<R01-No2:法規・条約:解答>

 世界測地系ITRF座標系に関する出題である。問題各文について考えると次のようになる。

a. 正しい。世界測地系は世界各国での共通利用を目的に、わが国を含む国際協力で構築されている。世界測地系は、VLBI、GNSS等の高精度な宇宙測地技術により構築維持されている。

b. 正しい。X軸をグリニッジ子午線(経度0度)と赤道との交点方向に、Y軸を東経90度の方向に、Z軸を北極の方向としている。

c. 正しい。X軸をグリニッジ子午線(経度0度)と赤道との交点方向に、Y軸を東経90度の方向に、Z軸を北極の方向としている。

d. 間違い。ITRF座標系では地球の重心に原点を置き、Z軸を北極(地軸の北端)にとっている。ITRFで表されるZの値は地球重心からの値、いわゆる楕円体高となる。ここから標高を求めるには(楕円体高−ジオイド高)を行う必要がある。

e. 間違い。2020年現在、日本の測地成果は「測地成果2011」である。これは2011年の東北地方太平洋沖地震に伴い大きな地殻変動が観測されたため測地成果2000が改定されたものである。
ITRF系は、常に最新の宇宙測地データを使って更新されていき、今後も精度を上げるような変更がなされるが、その変化量は非常に小さく、また、既に測量には十分な精度が得られているので実用上は我が国の測地基準系を変更する必要はない。

 よって、明らかに間違っているのは5.のd,eとなる。

解答: 5


参考文献:公共測量作業規程の準則・測量法

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

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