H30年度 測量士試験 午前 No9 基準点測量
- PR -



<H30-No9:基準点測量:解答>

我が国の準天頂衛星(みちびき:初号機:QZS-1)に関する問題である。みちびきは現在4号機(QZS-4)まで打ち上げられている。問題各文について考えると次のようになる。

1. 正しい。安定した位置情報を得るためには、より多くの衛星が見えることが望ましい。しかし、GPS衛星は都市部や山間部ではビルや樹木などに電波が遮られて可視衛星数が減り、位置情報が安定的に得られないことがある。準天頂衛星はGPSと一体で利用できるため、常時安定した高精度測位を行うことを可能とする衛星数を確保することができる。

2. 正しい。準天頂衛星は日本のほぼ上空に滞留し、日本〜インドネシア〜オーストラリアのあたりを8の字の特殊な軌道を描いている。準天頂衛星は常時測位信号を送信しているため、日本だけではなくアジア・オセアニア地域でも受信できる。

3. 正しい。基準点測量においてGLONASS衛星を用いて観測する場合は、GPS・準天頂衛星及びGLONASS衛星を、それぞれ2衛星以上を用いる必要がある。準天頂衛星は、GPS衛星と同等の衛星として扱うことができるため問題はない。

4. 正しい。作業規程の準則に「準天頂衛星は、GPS衛星と同等の衛星として扱うことができるものとし、これらの衛星をGPS・準天頂衛星と表記する。」とある。

5.
間違い。準天頂衛星は傾斜対地同期軌道(IGSO)と呼ばれる軌道である。日本のほぼ上空に滞留し、日本〜インドネシア〜オーストラリアのあたりを8の字の特殊な軌道を描いている。
これに対して、GPS衛星は中高度軌道(MEO)と呼ばれる軌道(周期12時間、軌道高度2万200kmで周回)を採用している。

 よって、明かに間違っているのは5となる。

解答: 5


参考文献:公共測量作業規程の準則・測量法

http://www.kinomise.com/sokuryo/ 測量士・測量士補 試験対策WEB

(c) Matsubara.P.O 2018