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P R |
木 の 構 造 物 |
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TOP → 蓬莱橋 |
2005.09.19 公開 |
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蓬 莱 (ほうらい)橋 |
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<概 要>
静岡県島田市の大井川にかかる人道橋、全国でも数少ない木造の賃取橋である。平成9年に「世界一長い木造歩道橋」(897.4m)としてギネス社に認定された。島田市街地から牧之原台地(茶畑)を結ぶ農道であり、歩行者と自転車が通行できる。
いわゆる「流れ橋」であり、大井川の増水により幾度も被害を受けたため、昭和40年に橋脚のみコンクリート造となった。その後補修等を繰り返しながら、平成15年にソーラーブリック(LEDソーラーライト)が利用者の手により設置され、平成17年に災害復旧と改良工事が完了し、現在に至っている。また、蓬莱橋は島田市の有力な観光資源の一つでもある。
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大井川 右岸(島田市坂本:牧之原台地方面)から左岸(島田市南)を望む |
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左 岸 部 |
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左岸部 |
右岸部から望む |
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<構造概要> |
竣 工 |
1879年1月(明治12年):架橋
1965年4月(昭和40年):架け替え
2005年3月(平成17年):災害復旧・改良工事 |
橋梁形式 |
<上部工:単純支持 桁橋(91径間)>
<橋脚工:パイルベントφ350杭>
<基礎工:橋脚と一体>
<7m(脚部)+8m(根入部)=15m(一部12m)> |
橋 長 |
897.4m
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幅 員 |
<有効幅員 2.4m> |
支 間 |
< 2@8.15m + 89@9.90m >(橋脚90基) |
使 用 材 |
桁木・台持木・均し木・床板:米松
高欄(柱・手すり):杉(一部ヒノキ)
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防腐処理:ACQ-1 加圧注入(1994年以降)
(ACQ-1:銅・アルキアンモニウム化合物系 木材防腐剤:JIS K-1570) |
そ の 他 |
均し木と桁木の間に、防水処理を目的とした亜鉛版t=0.4mmを施す |
高欄下の床板部にソーラーブリック(商品名):LEDソーラーライトを備える |
渡橋料金:歩行者(大人100円・子供10円)
自転車 100円(原動機付 自転車以上は、通行不可)
渡橋時間:概ね、日の出から日没まで |
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高 欄 部 |
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笠木・束木・敷板部 |
笠木継手部 |
笠木継手補修部 |
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束木・敷板・桁木・台木部 |
束木・敷板・桁木部 |
束木・桁木接合部
ボルトφ13×420
防水のための亜鉛版 |
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桁木・台持木部(橋脚部) |
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側 面 |
桁木との結合部 |
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橋 台 部 |
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左岸 橋台部 |
左岸 橋台部 側面 |
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左岸 橋台(桁木結合部) |
右岸 橋台(桁木接合部) |
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橋 脚 部 |
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橋 脚 部 |
景観のため板で囲った橋脚 |
待避所の後が残る橋脚 |
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そ の 他 |
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ソーラーブリック |
ギネス認定記念碑 |
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1869(明治2)年7月、最後の将軍徳川慶喜を護衛してきた幕臣達が大井川右岸にある牧之原を開拓し、お茶を作り始めた。
当初は大変厳しい環境の中て、筆舌にはつくせない苦労の連続だったが、そのかいがあって順調に茶栽培が営まれ、生活が安定するに従って、島田の方へ生活用品や食料品を買いに出かけるようになってきた。また、島田の方からも初倉に山林、原野の開墾のため出かけるようになったが、大井川を小舟で渡らなければならず、大変危険なことだった。
そこで、厚田宿の開墾人総代達は、時の静岡県令(現在の知事)に橋をかける願いを出し許可され、1879(明治12)年1月13日に完成した。しかし、木橋のため大井川の増水のたびに被害を受けてきたので1965(昭和40)年4月にコンクリートの橋脚に変え、今日の姿となった。
現在の蓬莱橋は、全長897m(平成9年12月ギネス認定「世界一長い木造歩道橋」)、通行幅2.4mであり、大井川の自然と一体となった木橋として全国的にも有名な観光名所となっている。 |
蓬莱橋案内板 |
案内板文書(原文のまま) |
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蓬莱橋 概略図 |
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蓬莱橋 (一般図)PDF |
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交 通 等 |
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住 所 |
静岡県島田市宝来町(大井川) |
交 通 |
JR東海道本線 島田駅 徒歩約20分 |
車 |
東名高速道路 吉田ICから約8km(島田浄化センターを目指す) |
地 図 |
地図は「こちら」から (Map Fan WEB) |
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<謝 辞>
島田市 経済部 農林課 様 資料のご提供に感謝申し上げます。 |
写真・文責:松原 洋一 参考文献等:島田市・島田市観光協会 「蓬莱橋とその周辺」「島田浪漫」
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お問合せは… info@kinomise.com |
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